
| 「ティグアン」の名を継続、インテリアには「レトロ」表示も |
パワートレインは3種類
フォルクスワーゲン(Volkswagen)のグローバル最量販モデルとして世界中で愛され続けているコンパクトSUV「ティグアン」。
その象徴的なネーミングを受け継ぐ最新の完全電気自動車(EV)、「ID. Tiguan」が世界初公開されることに。
これまでVWのEVラインナップを引っ張ってきた「ID.4」および「ID.5」の後継に位置付けられる本モデルは、新デザイン言語「Pure Positive」の採用やクラスを超えた上質なインテリア、そして使いやすさを追求した操作性の改善など、あらゆる面で大きな進化を遂げており、2027年初頭の発売に向けて大きな話題を集める新型「ID. Tiguan」の魅力とスペックについて見てみましょう。

この記事の要約
- フォルクスワーゲンがグローバル最量販SUV「ティグアン」の電動モデルとなる新型「ID. Tiguan」を世界初公開
- 累計95万台以上を生産した「ID.4」および「ID.5」の実質的な後継モデルとして、2027年初頭より順次市場へ投入される
- MEB+プラットフォームの採用により最大600kmの航続距離を実現し、190PSから299PSまでの3つのパワートレインを展開する
- 欧州でのVW初となる助手席用12インチディスプレイの採用や、ユーザーの声を反映したステアリング等の物理ボタンの復活など、内装の質感が格段に向上する

新型フォルクスワーゲン ID. Tiguanの概要
新型「ID. Tiguan」は、フォルクスワーゲンが推進する電動化戦略における最も重要なメインストリームモデルのひとつでもあり、ドイツのエムデン工場で生産され、ウルフスブルクで生産される内燃機関・ハイブリッド版の既存ティグアンとともにヨーロッパ市場最強のSUVデュオを形成する重要な「構成要員」。
VWブランドCEOのトーマス・シェーファー氏は、「ティグアンは世界で最も売れているモデルであり、ID.4とID.5は最も成功したEVです。ID. Tiguanはこの2つの成功体験をひとつに融合させました」と語っており、進化版プラットフォーム「MEB+」の採用により、上級セグメントに匹敵する存在感と優れた実用性を兼ね備えた電動オールラウンダーとして誕生しています。

特徴・スペック・デザイン
従来のクロスオーバー的で流線型のデザインから一転し、伸びやかで存在感のあるパワフルなSUVスタイルへと変貌を遂げたのが「ID」ティグアンで・・・。
- 3種類のパワートレインと最長600kmの航続距離:後輪駆動(RWD)の「140 kW (190 PS) / 58 kWhバッテリー」および「210 kW (286 PS) / 77 kWhバッテリー」、そして4輪駆動(4MOTION)の「220 kW (299 PS) / 77 kWhバッテリー」の計3グレードを設定。WLTP航続距離は最長で600kmに達する
- 先進のディスプレイ空間と助手席専用モニター10インチのデジタルコクピット、中央の15インチ・インフォテインメント・ディスプレイに加え、欧州VWモデル初となる12インチの「助手席用ディスプレイ」を搭載。プライバシーモード機能により運転席からの視線を遮るため、助手席乗員はBluetoothヘッドホンを使用して動画やゲームなどのエンターテインメントを自由に楽しめる
- 物理ボタンの復活と直感的な操作性ユーザーからのフィードバックを反映し、ステアリングホイールの操作スイッチやセンターコンソールのエアコン・音量調整部分に「物理ボタン」が復活。人間工学に基づいたドアハンドルや、Qi2規格対応のマグネット式ワイヤレス充電器も備える
- 遊べる「Retro(レトロ)」表示モードデジタルコクピットには、ゴルフIVの伝統的な青と赤のメーターを再現する「Retro」表示モードを搭載。インフォテインメント画面のバーチャルガレージには、初代ゴルフやレース・トゥアレグ、ビートルなど名車の姿を映し出す楽しさも盛り込まれている

| 項目 | 新型 ID. Tiguan スペック詳細 |
| パワートレイン構成 | RWD(190 PS / 286 PS)/ 4MOTION全輪駆動(299 PS) |
| バッテリー容量 | 58 kWh / 77 kWh |
| 航続距離(WLTP) | 最大 600 km |
| 最大牽引能力 | 1,800 kg(58 kWh)/ 2,000 kg(77 kWh) |
| 荷室容量 | フロントトランク(フランク): 32 L / リアラゲッジ: 最大 534 L |
| メインディスプレイ | 10インチ(メーター)、15インチ(中央)、12インチ(助手席用) |
| 欧州ベース価格 | 42,695 ユーロ〜(約700万円台〜) |

競合比較・市場での位置付け
EV SUV市場において、新型ID. Tiguanはテスラ「モデルY」やアウディ「Q4 e-tron」、ヒョンデ「IONIQ 5」などの強力なライバルたちと直接対峙することに。
競合モデルに対する大きなアドバンテージは、「ティグアン」という信頼されたネームバリューに加え、ユーザーの声を受けてタッチパネル偏重から「物理ボタンによる確実な操作性」へと回帰した点で、さらにはV2L(Vehicle-to-Load)対応のPowerSocketを備え、キャンプ用品や電動アシスト自転車へ電力を供給できるなど、日常使いからレジャーまで隙のない実用性を誇ります。
ユーザー視点に立った新しい気付き
今回のID. Tiguanの発表からは、フォルクスワーゲンが「EVとしての先進性」と「伝統的なクルマとしての使いやすさ」を高次元でバランスさせようとしている姿勢を明確に伺うことができ・・・。

- ワンペダルドライブの標準化:アクセルペダルを離すだけで強力な減速が得られる「ワンペダルドライブ」が標準装備され、都市部でのドライブがより快適に
- Connected Travel Assistの進化:高速道路でのアシスト付きレーンチェンジに加え、赤信号を認識して自動で静止する最新の運転支援技術が組み込まれている
- スマートフォン連携の「デジタルキー」:デジタルキーを使用することで、スマートフォンによる解錠・施錠・エンジン始動が可能になり、アプリを通じて家族や友人へ簡単にキー権限をシェアできる
結論
「ID. Tiguan」の登場は、フォルクスワーゲンが培ってきた伝統のSUVづくりのノウハウと次世代の電動化技術が見事に融合した新たな金字塔とも言えるもの。
上質な内外装デザイン、実用的な航続距離と牽引力、そして乗員全員が快適に過ごせる最新のディスプレイ空間を備えることで「2027年以降の電動SUV市場における新たなベンチマーク」となることが期待され、欧州では2026年10月13日より42,695ユーロから先行予約が開始され、今後の世界展開にも大きな期待が寄せられるニューモデルの登場です。

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参照:Volkswagen











