ポルシェが珍しくそのスポーツカーレンジにリコール。
ポルシェはリコールが少なく、その内容についても軽微なものが多いために品質に優れるという印象を持っていますが、そこはやはり工業製品なのでリコールの運命からは逃れられないところ。
ただし最近のリコールだとマカン、カイエンといったSUV、そして918スパイダーのような少量生産車に集中しており、911/ボクスター/ケイマンといったスポーツカーは意外とリコールが少ない模様(販売に占める割合も911で15%、718ボクスター/ケイマンあわせて15%くらい、と今や少数派なのですが)。
しかしながら今回のリコールは718ボクスター/ケイマン/911(カレラ/ターボ)に関わるものであり、対象台数は85台。
モデルイヤーはいずれも2017で、シートサイドのエアバッグに関わるもの。
イグナイタの問題で「クラッシュ時に展開しない可能性がある」とのことで、ユニットを交換することで対応が完了するそうです。
なおポルシェの(現在の)エアバッグはAutoliv(オートリブ)製で、今回の件はタカタとは無関係、とのこと。
ポルシェがアメリカにて3つのリコールを発表(今のところアメリカのみ)。
一つ目は911R、718ボクスター/ケイマン、GT3、911ターボ、911タルガ、911カブリオレに影響するものですが、事故の際に「助手席エアバッグが開かない可能性がある」というものです。
二つ目は718ボクスター、911カブリオレ、911タルガに関するもので、「ウインドシールドの取り付けが不適当で、外れる可能性がある」というもの。
なおポルシェは986/996世代から修理の際の利便性を考慮してかフロントウインドウが接着ではなく「はめ込み式」となっていますが、今回はオープンモデルのみに影響しているようですね。
三つ目はマカンに関するもので、助手席の検知センサー不具合でエアバッグが開かない可能性がある、としています。
ポルシェ・ジャパンがリコール発表。
今回は911カレラ、718ボクスター、718ケイマンが対象となっています。
内容としては下記のとおりですが、燃料パイプのボルトに関するもの。
もちろん対象の車両を保有するオーナーさんのもとには案内が届くと思うので、それによって対象かどうかは判別できると思います。
なお、北米の調査ではポルシェはリコールに関して「優秀」との調査結果がでており、それは「その内容の程度(そんなに重くない)、適宜製(リコールを隠さずに問題発見後すぐ対応)、自主性(指摘や指導を待たずに自らリコール実施)、という点において高い評価を受けています。
工業製品であるからにはリコールから逃れることはできませんが、それでもポルシェはリコールに真剣に取り組み、より良い製品づくりに力を入れている、ということですね。
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