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ポルシェ911/718ケイマン/ボクスター85台にリコール。エアバッグ不発の恐れ

2017/01/28

ポルシェが珍しくそのスポーツカーレンジにリコール。
ポルシェはリコールが少なく、その内容についても軽微なものが多いために品質に優れるという印象を持っていますが、そこはやはり工業製品なのでリコールの運命からは逃れられないところ。

ただし最近のリコールだとマカン、カイエンといったSUV、そして918スパイダーのような少量生産車に集中しており、911/ボクスター/ケイマンといったスポーツカーは意外とリコールが少ない模様(販売に占める割合も911で15%、718ボクスター/ケイマンあわせて15%くらい、と今や少数派なのですが)。

しかしながら今回のリコールは718ボクスター/ケイマン/911(カレラ/ターボ)に関わるものであり、対象台数は85台。
モデルイヤーはいずれも2017で、シートサイドのエアバッグに関わるもの。
イグナイタの問題で「クラッシュ時に展開しない可能性がある」とのことで、ユニットを交換することで対応が完了するそうです。

なおポルシェの(現在の)エアバッグはAutoliv(オートリブ)製で、今回の件はタカタとは無関係、とのこと。

関連投稿:ポルシェがまたまたエアバッグ関連他でリコール。911R、GT3も対象に

ポルシェがアメリカにて3つのリコールを発表(今のところアメリカのみ)。
一つ目は911R、718ボクスター/ケイマン、GT3、911ターボ、911タルガ、911カブリオレに影響するものですが、事故の際に「助手席エアバッグが開かない可能性がある」というものです。

二つ目は718ボクスター、911カブリオレ、911タルガに関するもので、「ウインドシールドの取り付けが不適当で、外れる可能性がある」というもの。
なおポルシェは986/996世代から修理の際の利便性を考慮してかフロントウインドウが接着ではなく「はめ込み式」となっていますが、今回はオープンモデルのみに影響しているようですね。

三つ目はマカンに関するもので、助手席の検知センサー不具合でエアバッグが開かない可能性がある、としています。

関連投稿:ポルシェより911 / 718ボクスター / 718ケイマンにリコール発表。燃料ラインのボルト

ポルシェ・ジャパンがリコール発表。
今回は911カレラ、718ボクスター、718ケイマンが対象となっています。
内容としては下記のとおりですが、燃料パイプのボルトに関するもの。
もちろん対象の車両を保有するオーナーさんのもとには案内が届くと思うので、それによって対象かどうかは判別できると思います。

なお、北米の調査ではポルシェはリコールに関して「優秀」との調査結果がでており、それは「その内容の程度(そんなに重くない)、適宜製(リコールを隠さずに問題発見後すぐ対応)、自主性(指摘や指導を待たずに自らリコール実施)、という点において高い評価を受けています。

工業製品であるからにはリコールから逃れることはできませんが、それでもポルシェはリコールに真剣に取り組み、より良い製品づくりに力を入れている、ということですね。

関連投稿
北米でのリコール調査結果が発表に。ポルシェ、テスラが製品・対応ともに優れるという結果

ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)では、911カレラ、718ボクスター、および718ケイマンの各モデルラインに対して無償点検作業を行います。日本における対象車両は685台です。点検対象車両の中にはフューエルコレクションパイプの固定に使用されているボルトが緩む可能性のある車両があります。このためサービス工場において最適化したボルトと交換します。これは純粋に予防安全措置として行われるものです。

対象車両のオーナーにはポルシェ正規販売店から直接ご連絡を差し上げます。サービス工場の受け入れ準備が整い次第、ご案内申し上げます。この作業にかかる工賃・部品代は無料です。)

<本件に関する読者からのお問い合わせ先>
ポルシェ カスタマーケアセンター 0120-846-911
ポルシェ ホームページ (http://www.porsche.co.jp)

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