ユーチューバー、ニック・マレー氏がポルシェ911について「PDKとマニュアル・トランスミッション」の比較動画を公開。
現在ポルシェのトランスミッションは「PDKとマニュアル・トランスミッション」の二択で、前者はデュアルクラッチでAT扱い(AT免許で運転ができる)。
後者はクラッチを踏んで手動にて変速を行う普通の「マニュアル」。
ポルシェのスポーツモデル、例えば911のほとんど、そして718ボクスター/ケイマンではマニュアル・トランスミッションが標準装備となっており、PDKは60万円くらいのオプション扱いとなっています。
しかしながら現在は「ほとんど」の人がPDKを選んでおり、それはやはり「イージーさ」が一番の理由かもしれません。
ポルシェ自身はPDKのメリットとして「効率」「スピード」を掲げており、出力を途切れなく駆動力に変換することやそれによってもたらされるスピード、燃費の向上を挙げていますが、実際のところMTのポルシェを2台、PDKのポルシェを1台乗り継いだ身から言うと、「PDKの方がやはり優れる」と判断せざるを得ない部分も。
仮に「MTとトルコン式AT」との間であれば間違いなくMTを選びますが、「MTとPDK」とであれば間違いなくPDKを選ぶだろう、とも考えています。
ただし時折MTの感覚が恋しくなることもありますが、おそらくMTに乗っていて「PDKだったらなあ」と思うことの方がPDKに乗っていて「MTだったらなあ」と思うことより多いんじゃないか、と思ったり。
ただしこれは「日常生活に使用するか」「他の車を足として、ポルシェを楽しみのために乗るか」によっても変わってくるので「一概にどう」とは言えない部分ではありますが、「楽しみ」は抜きにして「速く走る」ことだけを考えた場合、シフトにかかる時間、シフトミスなどの可能性を考慮した場合、PDKの方がやはり良いのでしょうね(ポルシェが911GT3/GT3RSの前期モデルでPDKしか用意しなかった理由もそこにあるはず)。
なお動画で挙げているPDK、MTそれぞれのメリットは下記の通り。
1 単に速い
2 扱いやすい
3 ローンチコントロールが使える
4 燃費がいい
5 ターボと相性がいい
6 メンテナンス不要
1 安い
2 操作が楽しい