スズキ・スイフトスポーツはウワサ通り速かった
トップギアがスズキ・スイフトスポーと、フォルクスワーゲンUp! GTとのドラッグレースを敢行。
Up! GTIは残念ながら日本では600台のみの限定販売ではありますが、強化されたサスペンション、クイックなステアリングレシオ、116馬力の強力なエンジン、6速MTが魅力のクルマ。
日本だとスズキ・スイフトスポーツのコスパの高さが際立つが
両者を簡単に比較してみると、スズキ・スイフトスポーツ、VW Up! GTIのスペックは下記の通り。
日本だとスイフトスポーツは国産車、Up! GTIは輸入車なのでUp! GTIのほうがどうしても「割高」となり、出力等鑑みると「そもそも比較対象となるクルマではない」と思いますが、欧州だと価格が逆転し、「性能差に見合った、微妙な価格差」を持つようで、十分に比較対象となりうるようですね。
スイフトスポーツ | Up! GTI | |
価格 | 1,836,000円 | 2,199,000円 |
エンジン | 1.4L4気筒ターボ | 1L3気筒ターボ |
出力 | 140馬力 | 115馬力 |
重量 | 970kg | 1070kg |
駆動方式 | FF | FF |
トランスミッション | 6MT/6AT | 6AT |
0-100km/h加速 | 8.1秒 | 8.8秒 |
最高速度 | - | 197km/h |
ボディサイズ | 全長3,890mm 全幅1,735mm 全高1,500mm | 全長3,545mm 全幅1,650mm 全高1,495mm |
そこで早速両者の加速競争ですが、パワーや重量が示す通り、スズキ・スイフトスポーツの圧勝。
ただし両方とも「6MT」ということを考えると、スタートやシフトチェンジにおいて「腕の差」が大きく出ると考えられ、ドライバーによってはこの勝敗はいとも簡単にひっくり返るのかもしれません。
こういったコンパクトなホットハッチは欧州だと比較的人気だといい、「小排気量エンジンを、マニュアル・トランスミッションを駆使して」高回転まで引っ張って運転することが好まれるとされますが、村上春樹氏も同様の好みを持っている、とコラムで書いていたことがありますね。
一方アメリカでは大排気量でトルクのあるエンジンを低回転で流すような運転が好まれるようですが、国によってそこまで差があるというのは面白い現象だと思います。
ちなみにこちらはスズキ・スイフトスポーツのエルクテストの様子を記録した動画。
これは「ムース・テスト」とも呼ばれ、鹿が道路に飛び出してきたとき、安全に急回避できるかどうかというテストを行うもので、時速80キロまでだとスズキ・スイフトスポーツは優秀な運動性能を見せています(そこから先の速度域ではコントロールが難しい)。