| 製造されたのは”1台を除くと”すべてシルバー |
スーパーカーコレクターでありながらもトラックに手を出したりという多様性を見せていたユーチューバー、サロモン氏ですが、今回はなんとフォルクスワーゲン・ビートルRSiを入手。
これは「ニュービートル(ザ・ビートルの先代)」をベースに作られたサーキット志向のハードコアバージョン。
いったいフォルクスワーゲンがなにを思ってこのクルマを作ったのか定かではないものの、エンジンは3.2リッターV6、駆動方式は4WD、トランスミッションはマニュアルのみ。
そして驚くべきはその価格が895万円(日本での新車価格)ということ。
ちなみに250台のみの限定生産で、日本には48台が割り当てられています。
生産期間は2011~2013年で、現在は「希少車認定」されたために価格が大きく跳ね上がり、その相場は1300万円ほどに。
よくここまでコストをつっこめたな
3.2リッターV6+4WD、MTというと「初代TT」のパッケージングそのものですが、このビートルRSiはまさにアウディTTっぽいクルマ。
なおエンジンは「VR6」、出力は225馬力というスペックです。
ちなみにビートルRSiは、このエンジンを最初に使用したフォルクスワーゲンで、この後にゴルフIVがこのエンジンを搭載することに。
順を追って見てゆきたいと思いますが、まずその外装は大きく変更され、巨大な前後バンパーにワイドフェンダー、巨大リアウイングが目を引くところ。
ホイールはOZ製18インチ(スーパーツーリズモ)、ブレーキキャリパーはブレンボ製。
生産はフォルクスワーゲンのメキシコ工場で、ボディカラーは250台すべてがこのシルバーだそうですが、フォルクスワーゲンの前会長(フェルディナント・ピエヒ氏)専用車のみが”ブルー”にペイントされているそうです。
フォルクスワーゲン・ビートルRSiの真骨頂は内装にあり
しかしフォルクスワーゲン・ビートルRSiに「もっともお金がかかったところ」は外装ではなくそのインテリア。
ドアインナーパネルはこんな感じでカーボンファイバーとアルミニウム製。
しかもアルミパーツは専用の削りだしで、高い質感とデザインを持っています。
なお、ウインドウの昇降は「手動」ですが、そのハンドルもまたアルミ製。
サンバイザーの枠もアルミ製。
スピーカーグリルの枠もアルミ製(ネットも金属製)。
メーターパネルやフードはカーボンファイバー製、そしてメーターリングはアルミ製。
メーターとメーターとの中央にあるのはシフトインジケーターだと思われます。
シートはカーボン製のフルバケットシート。
オーディオコントロールユニットの「枠」もアルミ製、そしてなんとオーバヘッドマウント。
シフトノブもアルミ製。
シフトブーツは蛇腹式のラバー製で、これまたアルミ製のリングが装着されています(このあたりアウディTTと共通かも)。
車検証入れはレザーシートと同じレザーを使用してつくられた特別製。
水温計、油温計、電圧計の外周もアルミ製。
ペダルはレーシングカーばりのアルミ製で、サイズも小ぶり。
クラッチは「かなり重い」とされています。
VIA:Salomondrin