
| いったんは電動化に伴い「過去のビッグネームを捨て去る」決断を下したVWではあるが |
販売不振に伴い計画を変更、既存の車名を電動化時代にも残すことに
世界中で累計830万台以上が生産され、フォルクスワーゲン(VW)ブランドおよびグループ全体の最量販モデルとして確固たる地位を築いているミッドサイズSUV、「ティグアン(Tiguan)」。
その象徴的な名称がついに本格的な電動化(EV)の時代へと引き継がれることが明らかになり、フォルクスワーゲンは、「ID. Polo」「ID. Cross」に続くネーミング戦略の第3弾として新型BEV(バッテリー電気自動車)「ID. Tiguan」を2026年10月初旬に世界初公開することを明らかにしています。
既存の「ID.4」や「ID.5」の系譜を受け継ぎつつ、伝統の名を携えて進化を遂げる「ID. Tiguan」の概要や背景について見てみましょう。
この記事の要約
- 「ID. Polo」「ID. Cross」に続く伝統的ネーミング戦略を採用し、従来の「ID.4」および「ID.5」の実質的な後継モデルとして登場
- フォルクスワーゲンがグローバル最量販モデルの名を冠した新型EV「ID. Tiguan」を2026年10月初旬に世界初公開すると発表
- まったく新しいデザイン言語により1クラス上の存在感を実現し、2027年初頭に市場投入予定
- 既存のガソリン・ディープラグインハイブリッド(PHEV)版ティグアンも併売され、ユーザーの多様なパワーユニット需要に対応

フォルクスワーゲン ID. Tiguanの概要
「ID. Tiguan」は、フォルクスワーゲンの電動化ブランド「ID.シリーズ」における最新のコンパクト〜ミッドサイズEV SUV。
2026年10月初旬の世界初公開に向け、現在はカモフラージュ(迷彩)ラッピングを纏ったテスト車両を使用しての走行検証が最終段階に入っており、市場への投入は2027年初頭、そしてこれまで高い人気を博してきた「ID.4」および「ID.5」の後継としての役割を担うポジションだとアナウンスされています。
なお、同社は内燃機関(ガソリン・ディーゼル)およびプラグインハイブリッド(PHEV)を搭載する従来の「ティグアン」も並行して販売を継続する方針だといい、これによって電動化へ移行する途中で顕在化する多様なニーズに柔軟に応える体制を整えるというわけですね。
特徴・スペック・デザイン
新型「ID. Tiguan」は、完全に一新されたデザイン言語を採用し、ワンサイズ上のセグメント(上級クラス)を思わせる圧倒的な車両存在感(ビジュアル・プレザンス)を備えていて・・・。

フォルクスワーゲン ID. Tiguan の判明している主要情報
| 項目 | 詳細 / 仕様概要 |
| モデル名 | ID. Tiguan(アイディー・ティグアン) |
| 車両タイプ | オールエレクトリック(BEV)プレミアムSUV |
| 後継対象モデル | ID.4 および ID.5 |
| 世界初公開(ワールドプレミア) | 2026年10月初旬 |
| 市場投入時期 | 2027年初頭予定 |
| パワートレイン | フル電動(100%電気駆動) |
| 主要特徴 | 上級クラス感のある新デザイン、広大な室内空間、直感的な操作性、革新的な最新技術 |
| 併売モデル | ガソリン / ディーゼル / PHEV版ティグアン(継続販売) |
VWブランドCEOのトーマス・シェーファー氏は「830万台以上の生産実績が示す通り、ティグアンの名には強い信頼と伝統が宿っています。ID. Tiguanは、その強みであるプレミアムなデザイン、広い室内空間、直感的な操作性、最新技術をフル電動の未来へと引き継ぐモデルです」と語っており、「ベストセラーEV」としての資質を持つにふさわしいクルマというわけですね。
競合比較・市場での位置付け
ミッドサイズEV SUVの市場は現在最も激しいシェアナンバーワン争いが繰り広げられているセグメントでもあり・・・。
- 対 テスラ モデルYや韓国系EV(ヒョンデ IONIQ 5など):VWは「ID.4/ID.5」を通じて2021年以降グローバルで95万台以上を販売してきた実績があり、新世代の「ID. Tiguan」では認知度の高い伝統の車名を前面に出すことによって既存VWオーナーからのスムーズな乗り換えを強力に促進することを狙う
- VWブランド内での位置付け:数字ベースの「ID.4」から実績ある固有名詞「Tiguan」へと名称の変更を行うことは、ユーザーにとって車両のサイズ感やコンセプトを直感的に理解しやすくする狙いがある
ガソリン車・ハイブリッド車を含めたティグアンシリーズ全体の販売台数は直近1年で100万台(姉妹車のタイロン含む)を超えており、電動化時代においてもこの強力なブランド力を最大の武器として戦ってゆくこととなるわけですね。

補足情報・新しい気付き
近年のフォルクスワーゲンは、EVの命名規則を従来の「ID.3」「ID.4」といった数字表記から”歴史的に親しまれてきた”「Polo」や「Tiguan」といった伝統的なモデル名へ戻す戦略(ID. Polo、ID. Cross、ID. Tiguanなど)を推進しています。
これは単なる名称の変更にとどまらず、「EVを特別な先進車として扱う段階から、誰もが親しめる“真のフォルクスワーゲン(True Volkswagen)”の主流モデルとして定着させるフェーズに入った」というメーカーの大きな姿勢の表れとも言えるもので、同時にフォルクスワーゲンの姿勢の変化を示すもの。
結論
フォルクスワーゲンが発表した新型「ID. Tiguan」は、ベストセラーSUVの功績と最新EVテクノロジーが融合した「同社の電動化戦略における最重要モデルの一つ」。
10月初旬に予定されている世界初公開において、カモフラージュが脱がされたその全貌やスペックがどのように披露されるのか、今後の正式発表には大きな期待が高まります。
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参照:Volkswagen











