![最後のアバルト124スパイダー](https://intensive911.com/wp-content/uploads/2020/11/abarth-spider.jpg)
| アバルト124スパイダー試乗時の素晴らしい感触は今でも忘れない |
すでにいくつかの国ではアバルト124スパイダーの販売が終了していますが、ついに日本でもその販売が終焉を迎えることに。
加えてアバルトでは「アバルト124スパイダー最後の一台」をチャリティオークションに出品し、その収益金を「認定NPO法人シャイン・オン!キッズ」へ寄付すると発表しています。
なお、すでにオークションは開催されており、最終の受付は11月29日午後6時に設定済み。
「最後のアバルト124スパイダー」はこんな仕様を持っている
そして最後のアバルト124スパイダーですが、アバルトのデザインスタジオ「チェントロ・スティーレ」がこのためにデザイン・製造した特別製バッジ、さらには同じくチェントロ・スティーレによる特別スケッチが付属。
これらの「3点セット」にて370万円からの入札受付となります(現在の最高価格がいくらなのかはわからない)。
![11](https://live.staticflickr.com/65535/50631184562_acffd2c063_c.jpg)
そのほかにはこんなアバルト関連オークションアイテムも
なお、この車両含む3点セット以外にもオークションに登場する品が2点あり、まずひとつは「アバルト124スパイダー特別スケッチ」。
![item_06_124_nic_front_1](https://live.staticflickr.com/65535/50630333433_780430d07c_c.jpg)
上の「車両とセット」のものと同一かどうかは不明ですが、11種類のスケッチが用意され、それぞれ入札開始価格は1240円から。
![item_10_124_ABARTH_auction_DP04](https://live.staticflickr.com/65535/50630333298_5860428fb5_c.jpg)
いずれも124スパイダーのルーツとあわせてデザインされたもので、オーナーそしてファンであればぜひ入手しておきたいアイテムですね。
![item_02_124_K3](https://live.staticflickr.com/65535/50631075901_698186386d_c.jpg)
アバルト595スコルピオーネオーロのスケッチも競売に
そしてもひとつはアバルト595スコルピオーネオーロのスケッチ。
アバルト595スコルピオーネオーロのスケッチは(日本国内では)200台限定にて発売されるアバルト595の特別仕様車で、かつてのAutobianchi A112 ABARTH Targa Oroからインスパイアを受けたクルマです。
つい先日、まず50台限定にて先行予約申し込みがスタートし、好評の内に終了したと伝えられていますね。
![item_16_595_SCORPIONEORO_auction_DP03](https://live.staticflickr.com/65535/50631075456_398569aa4a_c.jpg)
そしてこのアバルト595スコルピオーネオーロの特別スケッチも競売に登場し、こちらは合計5種類、開始価格は5,950円から。
124スパイダーのスケッチと価格差が大きいように感じますが、それぞれ「124」「595」とかけた設定なのだと思われます。
![item_12_9_dedica](https://live.staticflickr.com/65535/50631176062_8494e6ae17_c.jpg)
-
-
アバルトが595に2台の限定モデル、モトGPマシン風「モンスターエナジー・ヤマハ」、クラシックモデルがモチーフの「スコルピオーネオロ」発売
| どちらも特別感の強い限定モデル | アバルトがそれぞれ2,000台の限定モデルとなる「アバルト595モンスターエナジー・ヤマハ(Abarth 595 Monster Energy Yamaha)」 ...
続きを見る
アバルト124スパイダーは本当にいいクルマだった
なお、アバルト124スパイダーはマツダ・ロードスターからのOEMとなり、しかしロードスターに比較すると価格的制約が緩かったのだと思われ、けっこうなコストがかけられたクルマ(つまりロードスターとは全く異なるクルマに仕上がっている)。
まずターボエンジン搭載ということが最大の特徴ではありますが、そこへビルシュタイン製サスペンション、ブレンボ製ブレーキシステムに機械式LSDが組み込まれることになり、オプションでは素晴らしいサウンドを奏でるエキゾーストシステム「レコードモンツァ」も用意されています。
![item_01_124_K0](https://live.staticflickr.com/65535/50630333798_2e3fda9db0_c.jpg)
実際に運転してみると素晴らしいことこの上なく、「マツダが(コストの制限がなかたっとして)本当に作りたかったロードスターはこんな感じだったんだろうな」、というエンジニアの熱い思いを感じさせる一台です。※同時に。マツダもこれだけのことができるのかということにも驚かされる。やっぱりマツダはもっとスポーツカーを作るべきだ
-
-
参考【試乗:アバルト124スパイダー】これは「マツダが本当に作りたかったロードスター」だ
待望のアバルト124スパイダーに試乗。 マツダの広島工場で作られる、フィアット124スパイダーのアバルト版ですが、日本ではフィアット版は販売されず、アバルト版のみの販売となります。 これはフィアット1 ...
続きを見る
アバルト124スパイダーは思うように売れていなかった
ちなみに製造終了の理由としては「販売不振」。
日本市場がどうこうということではなく(124スパイダー導入後にアバルト全体の登録台数が増加しているので、日本では売れていたのだと思う)、世界的に見てアバルトの想定していたレベルに届かず、車種削減の対象となってしまったということですね。
今後はもう中古でしか手に入らないということになりますが、おそらく今後大きく価値が下がることはなく、「買って間違いのない中古車」の一台だと考えています。
![item_05_124_Kim](https://live.staticflickr.com/65535/50631176327_c2bc41f506_c.jpg)
あわせて読みたい、アバルト関連投稿
-
-
なぜこんなことに・・・。欧州でアバルト124スパイダーがわずか3年で販売停止に追い込まれる。「予定の1/3しか売れなかった」「環境規制に対応できない」
| 一方で北米、アジア・パシフィック地域では販売継続 | すでに「アバルト124スパイダーに後継はない」という報道がなされていますが、イタリアのカーメディア「Al Volante」によると、欧州におい ...
続きを見る