世界に3台、顧客のオーダーで作られたフェラーリF12ベースの「TRS」がイベントに登場
以前はロッソのボディカラーだったが
フェラーリの特殊車両制作プログラム「フォーリ・セリエ」でつくられた、「フェラーリF12TRS」がスイスのイベントに登場。
過去にはフランスでも同じ個体(リアにある11000がナンバーの模様。最近はこういった数字だけの立体ナンバーが見られるように)が目撃されています。
ただしその際のボディカラーは「ロッソ」だったので、現在のこの鈍い輝きを放つシルバーはラッピングなのかもしれませんね。
なお、このF12TRSのリファレンスモデルはアブダビにある「フェラーリ・ワールド」にも展示中。
エンジンは6.3リッターV12,730馬力。
ボディパネルの全ては新たに作り変えられています。
他フェラーリとの共通パーツは殆ど見当たらず、「エンジン丸見え」のボンネット、雨が降ったらどうするの的なスピードスタールックに加え、ドアミラーのステーもレースカー風に。
タイヤはピレリの最新モデル、「カラー・エディション」。
ラインやレターのイエローはフェラーリのエンブレム、ブレーキキャリパーにあわせたものと思われます。
こちらは積車から降ろしているところ。
やはりほかフェラーリとは根本的に異なるルックスですね。
フェラーリはワンオフモデルの制作も受け付けている。ただし価格は250万ユーロ(3億3000万円)から
フェラーリはこういったスペシャルモデルの制作も受けつけており、これはラ・フェラーリなど「フェラーリが企画する」限定モデルとは別枠。
その価格は250万ユーロからとされており、このF12TRSの価格は4億3000-4億4000万円ほど、と言われます。
過去には458スペチアーレMM、SP275RWコンペティション、SPアメリカ、エリック・クラプトンがオーダーしたSE12ECが存在。
最近だと「458にラ・フェラーリのエンジンを押し込んだ」個体もネット上を賑わせていますね。
そしてこの「異常な価格」はフェラーリにも「大きな利益」をもたらすことになり、この利益がフェラーリをますます「儲かる会社にする」と分析するアナリストも。