| そのカラーは1993年にレースで優勝したフェラーリF40をイメージ |
世界に一台しかないフェラーリ・カリフォルニアがオークションに登場予定。
このカリフォルニアは2017年に「フェラーリ70周年記念」として製造された350台のワンオフモデルのうちの一台。
この「350台」は、当時の現行モデルであった488GTB、488スパイダー、カリフォルニアT、GTC4ルッソの5車種に対し、70種類のカラーリングを与えたもの。
つまりカリフォルニアTだと「70種の」カラーが存在し、今回のカラーと同じモデルは存在せず、しかし488GTB含む4モデルには同じカラーがある、ということに。
なぜカリフォルニアTの評価は低い?
そして今回のカリフォルニアTの予想落札価格は最高で4000万円。
「世界に一台」ということを考えるとかなり低くい価格であり、おなじ70周年記念限定モデルの一台である488GTB”グリーンジュエル”が1億円で落札されたのとは大違い。
ただ、カリフォルニアTは現役時代からあまり人気は高くなく、セルジオ・マルキオンネCEO(当時)も「カリフォルニアTはなにか間違っていたかも」と語っていたほど。
その「なにか」は不明ですが、カリフォルニアTはV8ターボエンジンを搭載した最初の量産フェラーリであり、このときはまだ「ターボを認めない」という風潮が強かったのかもしれません(現在ではV8エンジンはすべてターボ化され、ターボエンジンに対してネガティブなイメージはなく、むしろ評価は高い)。
それでもこのカリフォルニアTの価値は低いわけではない
なお、70種のカラーそれぞれにはナンバーや名称が振られていますが、このカリフォルニアに採用されるカラーは「ナンバー54」。※フェラーリによる解説はこちら
ボディカラーはパールホワイトの「ビアンコ・イタリア」をベースにイエローとレッドのアクセントが入り、これは1993年のイタリアGT選手権にて優勝したF40のボディカラーをフィーチャーしたもの。
ホイールはメタリックグレー、リアフェンダー前には70周年記念バッジが装着されます。
ルーフもビアンコ・イタリア。
インテリアはブラックをベースにレッドのシート、そしてレッドのステッチが採用されています。
なお走行距離は60マイル以下で、つまり「新車同様」。
おそらくはコレクターが大事に保管していたものだと思われ、「世界に一台」ということを考えるともっと価格が上がっても良さそうだ、と思います。