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新車同様、世界に一台のワンオフ仕様フェラーリ・カリフォルニアT。競売に登場するも予想落札価格は4000万円と「低い」ワケ

2019/07/08

| そのカラーは1993年にレースで優勝したフェラーリF40をイメージ |

世界に一台しかないフェラーリ・カリフォルニアがオークションに登場予定。
このカリフォルニアは2017年に「フェラーリ70周年記念」として製造された350台のワンオフモデルのうちの一台。

この「350台」は、当時の現行モデルであった488GTB、488スパイダー、カリフォルニアT、GTC4ルッソの5車種に対し、70種類のカラーリングを与えたもの。
つまりカリフォルニアTだと「70種の」カラーが存在し、今回のカラーと同じモデルは存在せず、しかし488GTB含む4モデルには同じカラーがある、ということに。

なぜカリフォルニアTの評価は低い?

そして今回のカリフォルニアTの予想落札価格は最高で4000万円。
「世界に一台」ということを考えるとかなり低くい価格であり、おなじ70周年記念限定モデルの一台である488GTB”グリーンジュエル”が1億円で落札されたのとは大違い。

ただ、カリフォルニアTは現役時代からあまり人気は高くなく、セルジオ・マルキオンネCEO(当時)も「カリフォルニアTはなにか間違っていたかも」と語っていたほど。

その「なにか」は不明ですが、カリフォルニアTはV8ターボエンジンを搭載した最初の量産フェラーリであり、このときはまだ「ターボを認めない」という風潮が強かったのかもしれません(現在ではV8エンジンはすべてターボ化され、ターボエンジンに対してネガティブなイメージはなく、むしろ評価は高い)。

それでもこのカリフォルニアTの価値は低いわけではない

なお、70種のカラーそれぞれにはナンバーや名称が振られていますが、このカリフォルニアに採用されるカラーは「ナンバー54」。※フェラーリによる解説はこちら

ボディカラーはパールホワイトの「ビアンコ・イタリア」をベースにイエローとレッドのアクセントが入り、これは1993年のイタリアGT選手権にて優勝したF40のボディカラーをフィーチャーしたもの。

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ホイールはメタリックグレー、リアフェンダー前には70周年記念バッジが装着されます。

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ルーフもビアンコ・イタリア。

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インテリアはブラックをベースにレッドのシート、そしてレッドのステッチが採用されています。

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なお走行距離は60マイル以下で、つまり「新車同様」。
おそらくはコレクターが大事に保管していたものだと思われ、「世界に一台」ということを考えるともっと価格が上がっても良さそうだ、と思います。

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