![フェラーリF40](https://intensive911.com/wp-content/uploads/2021/04/Ferrari-F40.jpg)
| これだけの価値を持つクルマのディティーリングを引き受けるにはよほどの覚悟が必要だ |
さて、エキゾチックカー専門のディティーリング業者、エソテリックがフェラーリF40のディティーリングについての注意点を公開。
同社のトッド・クーパーライダー氏によると、F40や、この年代につくられたクルマの塗装は現代のクルマのように完璧ではなく、ときに「遠くから見たときにだけよく見える(つまり近くからだと直視に耐えない)」レベルなのだそう。
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かつて「タイヤにワックスをかけるのは日本人だけ」とも言われたが
たしかにF40が作られた時代は「性能が第一で、品質は二の次」と思われていたフシもあり、オーナーは「メーカーが作ったクルマをそのまま受け入れる」のがメーカーに対する礼儀そして忠誠心だと考えられていたように思います。
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現代ではスーパーカーそしてハイパーカー、限定車についても、オーナーが自由に(メーカーの意向よりも自分の嗜好を優先して)カスタムを行うものの、F40については「問答無用でレッドが納車された(そもそもレッドしか作られなかった模様)」という事実もあるようですね。
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よって当時は塗装品質に対してもそこまでこだわる傾向は(とくに欧米では)強くはなく、しかし日本では古くから比較的塗装品質を重視していたり、クルマを磨き上げたりタイヤワックスをかけたりしていて、そのため当時は「タイヤにまでワックスをかけるのは日本人くらいのものだ」と言われたことも。
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ただ、時代は変わって、限定フェラーリを始めとする希少車については、「乗る」よりも「(値上がりを期待して)保存する」といった傾向が強くなり、そのため今回紹介するようなカーディティーリングの重要性や認知度が広がり、今では日本よりも手間をかけてディティーリングを行うケースが増加しているように思います。
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フェラーリF40のディティーリングには注意が必要
そしてエソテリックが言うには、こういったネオクラシックカーのディティーリングは「現代のクルマとはまったく異なる注意と技術が要求される」といい、そもそもオリジナルの状態が「完璧ではない」とも。
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よって、正しく洗車し、その後は状態を見極めることも重要だとされ、動画ではそういった細かい「注意点」についての説明を行っていますが、たしかにフェラーリF40のディティーリングに失敗し、再ペイントすることになろうものならば、その価値は大きく下がることになり、絶対にミスは許されないということになりそうです。
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現代のクルマでは、いかにハイパーカーといえどもそこまでの注意は必要なさそうではあるものの、この時代のクルマはうかつに磨くと「パリっと」塗装が剥離したり、プロテクションフィルムの施工においても同じことが言えるのかも。
![8](https://live.staticflickr.com/65535/51115226115_96b57791a1_c.jpg)
そのためにこういった希少車、そして歴史的に価値のあるクルマのディティーリングについては「丁重に断る」ショップも多く、しかしあえてこういったクルマを専門にディティーリングを行うショップの存在は貴重であり、そして敬意を表すべきだとも思います。
![1](https://live.staticflickr.com/65535/51114345578_688ccfc955_c.jpg)
なお、フェラーリF40はこういった凹凸、そしてNACAダクトなどもあり、「どうやってプロテクションフィルムを貼るんだろうな」と疑問に感じることも。
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フェラーリF40にディティーリングを施す動画はこちら
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参照:ESOTERIC