
| 命があっただけ「ありがたい」と思わねばならないかも |
個人的には、フェラーリはかなり安全な部類のクルマだと考えているが
さて、ポーランドにて希少なフェラーリ488ピスタが高速道路走行中にコントロールを失い、ガードレールの下に潜り込んでしまうという事故が発生。
通常のクルマであればガードレールに「衝突」ということになりそうですが、フェラーリ488ピスタの場合は車高が低いため、ガードレールの下に「入って」しまったのだと報じられています。
なお、ガードレールの下にクルマが入ってしまったという事故だと、昨年末のトヨタ86の痛ましい一件を思い出しますが、今回のフェラーリ488ピスタでは、幸運なことに「ドライバーに怪我はなかった」とのこと。
いろいろな意味で不幸中の幸い
画像を見てみると、文字通りガードレールの支柱をなぎ倒してその下に潜ったということになり、フロントは大破、フロントガラスも割れ、ルーフもベコベコに凹んでいる状態。
この様子だとドライバーが頭とルーフを打ちつけていても不思議ではなく、フロントグラスが室内にめり込んでいた可能性もあったかもしれず、しかしそれでも「怪我がなかった」のは奇跡的だと言えそうです。
ガードレールに衝突していればまた別の結果になったのかもしれませんが、その下に潜り込み、土手にて衝撃が吸収されることで最悪の事態から免れることもできたのだとも考えられます(この状況からすると、そうとうな速度が出ていたと思われるので、ガードレールに「衝突」していれば、弾かれて車線に戻り、別のクルマと接触していたかも)。

おそらくフェラーリ488ピスタはこのまま廃車?
事故の詳細については現時点で明らかではなく、おそらくは滑りやすい路面上にて急加速を試みたことからテールを振り出してしまったのではないかと見られていますが、正直なところ、これまでに何度かフェラーリを運転した経験上「フェラーリはさほど危険なクルマではない(むしろスーパーカーとしてはかなり安全な部類)」とも認識していて、よってこういった事故が発生するのはけっこう意外。
ただし実際に世界各地で事故が多発しており、やはり何らかの条件が組み合わせられれば危険は避けることはできず、そうなると通常のクルマよりも被害が大きくなる可能性があるということを認識しておく必要がありそうです。

この個体については、ガードレールの下に潜ったということで(衝撃が多少和らげられ)見た目ほどフレームのダメージは少ないかもしれませんが、車体が上から圧迫されることでサスペンション(アームやその取付部)にダメージが及んでいる可能性が高く、エンジンやトランスミッションも搭載位置がずれたり、地面との摩擦で破損が及んでいる可能性が高そう。
よって修理は可能ではあるものの、そのコストは「割に合うものではない」と考えることもでき、希少なフェラーリ488ピスタがまた一台、この世から失われてしまうことになりそうです。

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参照:Wasze Media