【動画】フェラーリ296 GT3がサーキットを走る！これまでのGT3レーシングカーに比べるとエレガント？

｜ もともとフェラーリ296GTBはかつてのレーシングカー、250LMにインスパイアされた外観を持っている ｜

ハイブリッドシステムを取り外し、V6ツインターボエンジンのみで戦うことに

さて、今や一流スパイフォトグラファー/ビデオグラファーとなったVarryx氏ですが、今回はフェラーリ本社併設のフィオラノ・サーキットにて走行するフェラーリ296 GT3の姿をYoutube上に公開しています。

この296 GT3はフェラーリ自身からも画像がリリースされているものの、実際に走行する姿が動画に収められるのは「初」かもしれません。※488GT3や488チャレンジとの共通性があまりないようだ

フェラーリ296 GT3は「ノンハイブリッド」に

なお、このフェラーリ296 GT3のベースとなる296GTBについて、F1由来のエレクトリックモーターを搭載することが一つの特徴ではありますが、現在GT3のレギュレーションではエレクトリックモーターの搭載（つまりハイブリッド）が許可されていないため、このシステムを取り外して戦うことに。

よって先代である「フェラーリで最も成功したレーシングカー」のひとつでもある488 GT3に比較するとシリンダーが2つ少なくなってしまうものの、フェラーリとしては当然それを見越して296GTBそして新しいV6ツインターボエンジンを設計しているはずで、よってV6ツインターボでも「488 GT3以上の戦績をあげることができる」と考えているのだと思われます。

その外観については、カモフラージュ用のラッピングにて覆われており細部までをうかがい知ることはできませんが、おおよその構造やデザインを測ることはでき、たとえばフロントだと大きなカナード（エアロフリック）一体化のバンパー（側面が大きくえぐられている）、専用デザインのボンネット、そしてワイドなフェンダーとその上にはエアを抜くためのルーバーが備わるもよう。

バンバー中央にはランプのようなものが2つ埋め込まれていますが、これは耐久レース用の補助照明（もしくはレインライト）だと思われます。

さらには大きく張り出したサイドステップ、そこからつながるリヤフェンダー、エアロ形状ステーを持つウイングミラー、そしてスワンネックスタイルのリアウイングも確認可能。

エンジンフードは「全閉」となり、リアディフューザーは当然ながら大型化。

ちなみに今回の296 GT3についてはフランスのオレカが製作を担当するといい、これはフェラーリのGT3用マシンとしては初の事例となるそうですが、なぜ今回オレカが選ばれたのかは不明です。

参考までに、フェラーリは2023年のル・マン24時間レースには「自前の」新型レーシングカーにて参戦することになりますが、こちらの開発パートナーはオレカではなくAFコルセ。

もうひとつ参考までに、フェラーリがプロトタイプレーシングカーを走らせるのは（2023年で）50年ぶりだといい、さらにル・マンで最後の勝利を記録したのは1965年なので、今回のル・マン24時間参戦にはかなり力が入っていると考えて良さそう。

この新型レーシングカーについては6月にもフィオラノサーキットにてシェイクダウンを開始すると言われていますが、そのルックスについて、かつての優雅なレーシングカーの再現を求めてしまうのはぼくだけではないはずです。

フェラーリ296GT3がフィオラノサーキットを走る動画はこちら

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参照：Varryx