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フェラーリ・ローマ・スパイダーお披露目イベントへ。ローマ・スパイダーは単なるローマのオープン版ではなく、細かいところがチョコチョコと変わっていた【動画】

フェラーリ・ローマ・スパイダーお披露目イベントへ。ローマ・スパイダーは単なるローマのオープン版ではなく、細かいところがチョコチョコと変わっていた【動画】

| フェラーリはそのイメージとは裏腹に、消費者の意見をじつに細かく取り入れる自動車メーカーである |

見れば見るほど、ローマ・スパイダーはよくできたクルマである

さて、オートカヴァリーノさん開催によるローマ・スパイダー・ロードショー(お披露目イベント)へ。

ローマ・スパイダーは言わずと知れたローマのオープン版ですが、本イベントのプレゼンテーション動画によると、もともとローマに「スパイダー」を追加する予定はなかったものの、デザイン部門を統括するフラビオ・マンツォーニ氏の発案によってオープンモデルの追加が決まったもよう。

なお、ローマはその美しいスタイリングが非常に高い評価を受けていますが、そのスタイリングを崩すことなく「予定外のオープン化」を行ったフェラーリのデザインチーム、そしてエンジニアリングチームには脱帽です。

ちなみにですが、こうやってヴェールをかけていると、より前後フェンダーの「モッコリ」感が強調されるように思います。

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フェラーリ・ローマ・スパイダーはこんなクルマ

そこで今回展示されたフェラーリ・ローマ・スパイダーを見てゆくと、まずボディカラーはネロ・プロサングエ。

つまりフェラーリではネロ=ブラックにこのカラーを分類しているものの、肉眼で確認する限りでは「かなり濃いレッド」という印象で、しかしブラウン系のようにもパープル系のようにも見える上品な色味です。

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なお、フェラーリの塗装表面はほかの自動車メーカーのペイントほど「ゆず肌」が見られず、とくにスペシャルモデルではその傾向が顕著であり、もしかするとトップコートをペイントする前に研磨を行っているのかもしれません(これについて公式にはアナウンスがなされていない)。

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塗装面に近づいてみるとこんな感じで、レッドが入っていることがわかりますね。

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一方、ちょっと離れて見るとたしかに「ネロ」。

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ローマ・スパイダーを後ろから見るとこう。

よくこのリアセクションにトップを収めたなと関心させられます。

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トップを閉じるとこう。

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フロントはクーペ版のローマと同じくシャークノーズ。

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そしてこのフロント部分の「うねり」、さらにはフロントフェンダーの盛り上がりには改めて驚かされることに。

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なお、ソフトトップは5色から選択できますが、いずれも縦糸と横糸とに異なるカラーを使用して織り上げたクロスを使用していて、他社のソフトトップとは大きく異なる高い質感が演出されています。

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ステッチのカラーも選択でき、「ボディカラー、トップ、インテリアカラー」との組み合わせによって今までのフェラーリにはなかった幅広いカラーコンビネーションを実現可能。

ちなみにこの個体は「ダークレッドっぽいブラックのボディカラーにレッドトップ、レッド内装」という”同系色コーデ”。

ソフトトップそのものは5層構造の採用によって高い耐候性や静粛性を実現しており、高速走行時の膨張を防ぐため、一部にはハードシェルが用いられています。

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そしてもちろん、この「ソフトトップ」を採用したもっとも大きな理由は「そのほうが(リトラクタブルハードトップに比較して)エレガントだから」だと思われますが(そのほか、収納スペースが小さいといった理由もあるとは思う)、ローマそのものは1950−1960年代のローマにおけるドルチェヴィータ(甘い生活)」を意識したクルマであり、その意味でもやはりソフトトップのほうがマッチしているようではありますね。

参考までに、ぼくはソフトトップに雨が当たる優しい音が大好きで、この音はハードトップでは実現し得ないものだと考えています(まるで傘に雨が当たるようなパタパタという音)。

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ちなみにこのボードはフェラーリが新しく特許を取得したウインドデフレクター。

後席を使用する場合にはこのウインドデフレクターを展開することはできないものの、(これを使用すると)けっこうな風の巻き込み対策効果があるのだそう。

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この「Ferrari」エンブレムは少し意匠が変わっているようで、これまでのものに比較するとエッジがシャープに、そして表面が平坦になっています。

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ちなみにこちらは今までのFerrariエンブレム。

エッジにやや丸みがあり、表面が(ローマ・スパイダーに装着されているものほど)平坦では無いように見えます。

これがローマ・スパイダー以降の新型車に順次反映される変更なのか、2024年モデル以降のフェラーリ全てに(既存モデル含めて)装着されるのかは現時点ではちょっと不明。

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そのほか、カーボン製センターホイールキャップにも変更があり、この新しいバージョンではカーボンの上にクリアをペイント→その上に跳ね馬をペイント→さらにクリアをペイントすることで「水中花っぽく」見えますが・・・。

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ちなみに以前のバージョンはこういった立体の跳ね馬を持っています。

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フェラーリ・ローマ・スパイダーのインテリアはこうなっている

このローマ・スパイダーのインテリアは「ブラックとレッドとのツートン」となっており・・・。

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助手席ディスプレイも装着されています。

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そしてクーペ版のローマとはいくつかの相違(改良点)があり、まずこちらのギアセレクターの表面がクロームからサテン仕上げに。

ちなみにクローム仕上げは今ひとつ高級感を欠いているとぼくは考えていて(ぼくと同じように考える人は少なくはなく、フェラーリはそういった人の意見を聞いたのかも知れない)、しかしこれも今後どの範囲のフェラーリに採用されるのかは不明です。

ただ、新旧2つのパーツをずっと補修用パーツとして保管しておくのは無駄があり(サプライヤーからも二種類のパーツを買い続ける必要が出てくる)、設計を変更する必要がないのであれば、新しいパーツに置き換えない理由はないだろう、とも考えられる。

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そのほか、ステアリングホイールの静電式スイッチの「タッチパッド」にはくぼみが設けられて一段低くなっていますが、これはおそらく誤動作防止のためだと思われます(不用意にタッチしてしまわないように、そしてタッチする際にはより正確な場所をタッチできるように)。

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というのも、親指が長い人であれば問題ないものの、そうでない場合は(ウインカー操作のため)手のひら部分がタッチパッドに触れてしまい、これによって意図しない機能を呼び出してしまうことがあるためで、フェラーリは「親指が長くない人」でも安定した操作ができるように改良を施したのかもしれません(だとすると、フェラーリはかなりユーザーフレンドリーな会社ということになる)。

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そのほかだと、ステアリングホイールのスポーク上に設置されたエンジンスタート / ストップキーのカラーがホワイトからレッドに。

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こちらはローマ(クーペ)から受け継ぐ機能ではありますが、ドアオープナーはボタンによる「電動式」で、リリースレバーを引いたりする必要はなく、軽い力と最小限の動作にてドアを開くことが可能です(非常に親切である)。

他の画像はFacebookページのアルバム「Ferrari Roma」へと画像をアップしています。

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フェラーリ・ローマ・スパイダーを見てきた際の動画はこちら

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