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フェラーリ4台+ポルシェの撮影会へ(3)。同じハードコアモデルでもフェラーリ(488ピスタ)とポルシェ(911GT3 RS 4.0)とではけっこうアプローチが異なっている【動画】

フェラーリ4台+ポルシェの撮影会へ(3)。同じハードコアモデルでもフェラーリ(488ピスタ)とポルシェ(911GT3 RS 4.0)とではけっこうアプローチが異なっている【動画】

| フェラーリとポルシェのハードコアモデルを並べてじっくり見る機会はそうそうない |

やはりフェラーリ488ピスタはボクの中では「最高」なクルマの一台である

さて、フェラーリとポルシェの撮影会レポート第三弾、今回はフェラーリ488ピスタ、ポルシェ911GT3 RS 4.0を紹介したいと思います。

まずはフェラーリ488ピスタについて触れてみると、これはぼくが「もっとも格好いい」と考えるフェラーリのうちの一台であり、「フェラーリ買うか」と本気で考えることになったきっかけでもあります。※それまでにも何度かフェラーリの購入を検討したものの、いずれも踏み切れなかった

ちなみにぼくはランボルギーニを3台乗り継いでいるのですが、そこからわかるとおり「アグレッシブなデザイン」が大好きで(一方でフェラーリ・ローマのような優雅なデザインも好きである)、この488ピスタの過激極まりないデザインに「当てられて」しまったわけですね。

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フェラーリ488ピスタはこんなスーパーカー

フェラーリ488ピスタは「(それまでで)フェラーリ史上もっともパワフルなV8エンジン(720馬力)」を積んでデビューしており、「ピスタ(Pista)」という名称はイタリア語でまんま「サーキット」。

488チャレンジや488GTEをレースにて走らせてきた経験、そしてF1やXXプログラムの知見が注ぎ込まれたスペシャルモデルですが、購入のハードルが著しく高かったことでも知られていますね。

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フロントはトンガったノーズに大きな給気口を備え・・・。

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何と言ってもハイライトはF1由来の「Sダクト」。

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スポイラー類は「フロート」した構造を持っており、各パーツが「分断」されていることも488ピスタの大きな特徴。

なお、フロントから入ったエアをバンパーサイド(下部)から排出する構造を持っていて、これはF8トリブート、SF90ストラダーレにも採用されているものの、なぜか296GTBには装備されておらず、フェラーリは296GTBにおいて別のソリューションを用いているのかもしれません(もしくは、もっと車体の裏側の、目に見えないところからエアを抜いているのか)。

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そして「分断」といったところはリアのドルフィンテール周辺にも反映されており・・・。

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ぼくとしてはこのドルフィンテールは488ピスタの”デザインにおけるハイライト”なんじゃないかと考えています。

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リアバンパー下部にはウイングがあり・・・。

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ちゃんと翼端を備えることがわかります。

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ちなみにこのデザインはSF90 XXにも採用されているので、フェラーリはスペシャルモデルにおいてこの構造を(しばらく)取り入れることになるのかも。

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なお、テールパイプの位置を除くと、488ピスタとSF90 XXのリアディフューザーは「非常に近い」デザインを持つようですね。

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そしてちょっと面白いのがこの「跳ね馬(プランシングホース)」エンブレム。

なぜか頭部分が空気の通り道に顔を出していて、多少なりとも空気の流れを阻害するように思えるのですが、フェラーリがなぜ「そうしたのか」は不明です(もちろん理由があるはずだ)。

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そして488ピスタでは上述の「分断」に加えて「複雑性」もひとつの視覚上の特徴となっており、リアフェンダー上のインテークには「ガイド(カーボン製)」が別パーツで装着されていたり。

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そしてボディサイド下部が大きく「くびれ」・・・。

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カーボン製ブレードも。

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ホイールにはオプションのカーボンファイバー製が選択されています(ブレーキキャリパーはかなり珍しいブルー)。

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このクルマを手に入れることができるのであれば、「悪魔に魂を売り渡しても構わない」とすら思える一台ですね。

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こちらはフェラーリ488ピスタのエンジンスタートを収めた動画。

今回集まった430スクーデリア、458スペチアーレ、F8トリブートと比較して「もっともエキゾーストサウンドが低く大きい」ように思われ、一斉にエンジンをスタートさせたときにはほかのフェラーリの排気音がかき消されてしまうほど。

ただし(ターボエンジンということもあってか)430スクーデリア、458スペチアーレのような「(自然吸気エンジン特有の)機械が動いている」という音よりも、「凄まじい音圧を誇る爆発音」といった印象です(つまり、同じV8エンジンを積むスペシャルモデルであっても、自然吸気とターボでは全く音質が異なる)。

ポルシェ911GT3RS 4.0はこんなクルマ

そしてこのポルシェ911GT3RS 4.0もなかなかにレアなクルマであり、997世代における「究極形態」として600台のみが検定販売されています。

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搭載されるエンジンは4リッター・フラットシックス(もちろん自然吸気)、8,250RPMの時点で最高出力500馬力を発生します。

標準色はこのホワイトもしくはブラックのみで、997前期モデルのGT3RSに用意されたような「オレンジ」「グリーン」といった派手なコントラストカラーを採用していないため地味に思えるのですが・・・。

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なかなかどうして、カナードにオーバーフェンダーが装着され・・・。

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センターロックホイールに・・・。

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巨大なリアウイングを装備します。

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同じハードコアモデルであってもフェラーリのアプローチはロードカー的(ウイングやオーバーフェンダーを装備せず、センターロックホイールも装着しない)、しかしポルシェの場合はレーシングカー的(ポルシェのハードコアモデルはモータースポーツに非常に近い位置にある)といった差異があるのは面白いところですね。

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ちなみにぼくはこれまでポルシェを4台乗り継いでいるものの(そのうち3台が自然吸気フラットシックス)、この911GT3RS 4.0のエンジンサウンドはそれらのいずれとも異なるもので、音を聞くだけでも「なめらかで精度が高い」ことがわかるというレベル。

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ちょっと例えがヘンではありますが、6気筒というよりは、もっと爆発間隔の狭い12気筒エンジンのようなスムーズさ、さらにはエレクトリックモーターのような滑らかさすら感じさせられ、「さすがRSモデルのエンジンは一味違うな」と驚かされます。

その他の画像はFacebookページのアルバムに保存中(301枚)。

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フェラーリとポルシェの撮影会に参加してきた際の動画はこちら

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