「ノーマルのフェラーリ・プロサングエでは物足りない」オーナー向け。マンソリーが「お金に糸目をつけない」プロサングエのフルコンバージョン「プグネイター」発表

Image：Mansory

｜　驚くべきことではあるが、実際にこういったコンプリートカーを買い求める人が「少なからず」存在する　｜

そしてそういった人々は「お金よりも重要なもの」を求めてこういったクルマを購入する

さて、マンソリーが予告通り、フェラーリ・プロサングエのフルコンバージョン「プグネイター（Pugnator＝ラテン語で”競争者”の意味）」を発表。

見ての通り内外装ほぼ全てのパーツに手が入り、デモカーのボディカラーはスペシャルカラーの「バーミリオン」、その出力は755馬力/730Nmへとパワーアップ。

なお、プロサングエの6.5リッターV12エンジンはストック状態で725馬力を発生しますが、マンソリーはECUの再マッピング、フラップ制御付きの新しい排気システムとスポーツ触媒コンバーターの装着によって+30馬力を稼ぎ出しています。

マンソリーがチューンする296GTBやローマ、F8シリーズに比較すると軽微なパワーアップではあるものの、これは「プロサングエのエンジンがターボではなく自然吸気だから」で、いかに（コスト的制約が無いに等しい）マンソリーといえど自然吸気エンジンを大きく改良することが難しいということがわかりますね。

マンソリーによるフェラーリ・プロサングエ「プグネイター」はこんなクルマ

そこでこのフェラーリ・プロサングエ「プグネイター」を見てみると、鍛造カーボンファイバーを多用したボディパーツで覆われており、前後バンパー、フロントフード、前後フェンダーやドアミラーに至るまでがカスタムパーツへと置き換えられており、手が入っていないのはおそらくウインドウ類とルーフ、灯火類そしてフロントドアくらい。

マンソリーらしいアグレッシブなルックスを持っており、「通常のプロサングエでは地味すぎる」と感じるモナコやドバイのオーナーには”ちょうどいい”塩梅なのかもしれません。

フロントだとルーバー付きの「一枚もの」フードがその特徴を形作っていますが、リアは一層の迫力を持っており、二段重ねのリアウイング、巨大な（ウイングレット付きの）リアディフューザー、さらには縦に並んだテールパイプが戦闘的な雰囲気を演出しています。

ホイールはフロント22インチ、リア23インチ（新デザインのFC.5 ワンピース鍛造）で、エアロブレードのような構造物が見られます。

なお、サスペンションの変更についてはアナウンスされておらず、もしかするとプロサングエの（複雑な制御を持つ）サスペンションに手をいれることができなかった可能性もありそうですね。

ちなみにエンジンカバーも「鍛造カーボン」。

マンソリー「フェラーリ・プロサングエ・プグネイター」はこんなインテリアを持っている

そしてこちらはマンソリーによるフェラーリ・プロサングエ「プグネイター」のインテリア。

マンソリーらしいホワイトレザーで覆われ、そこへ用いられるアクセントも（エクステリア同様の）バーミリオン（ドアインナーパネル、シートバックのバッジは発光するようだ）。

ステアリングホイールのグリップは「太く立体的に（もともとのフェラーリのグリップは細めである。レーシンググローブ装着前提なのかもしれない）」。

ステッチはレッド、そしてインテリアの一部にはレッドがアクセントとして使用され、カーボン類はクリアレッド仕上げに、そしてパドルの側面にはイタリアンカラーのドリームライン。

フロアカーペットもキルティング仕上げのレザーへと張り替えられ、ペダルやフットレストまでもがカーボンファイバーへ（ちゃんと滑り止めがついている。フロアマットもレザー製）。

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参照：Mansory