Image:Apocalypse Manufacturing
| オーバーフェンダーや荷台もディフェンダーにあわせての専用設計 |
追加されたリヤアクスル、タイヤには「ノイズを低減するため」の工夫も盛り込まれる
さて、日本では法的そしてサイズ的に「まず無理」と思われる6輪カスタムではありますが、海の向こうのアメリカではけっこう人気があるようで、個人やショップが独自に6輪化を行うほか、専門にこの改造を手掛けるショップも存在します。
フロリダに拠点を置くアポカリプス・マニュファクチャリングもそういった会社のひとつであり、これまでにもジープ・ラングラー、フォード・ブロンコ、リビアン R1Tの6輪バージョンなどを製作しています。
ランドローバー・ディフェンダーの6輪バージョンが登場
そして今回あたらしくリリースされたのがランドローバー・ディフェンダーベースの「6輪カスタム」で、6輪化によって増加した車重をカバーすべくスーパーチャージャーが追加されて518馬力へ、そしてその名も「アポカリプス・ワールドエンダー」へと改名されています。
「ワールドエンダーは 1 年かけて開発されたプロジェクトです。この車両は、伝説のメルセデス・ベンツ Gクラス 6x6に勝る耐久性、高性能、超高級マシンを製作してきた当社の専門知識の集大成です。予測不可能な世界で、ワールドエンダーは最高のものを求める人々に安心感と比類のない性能の両方を提供すると信じています。」
アポカリプス マニュファクチャリング創設者兼CEO ジョセフ・ガッタス
このワールドエンダーは実際に「6輪」がすべてが駆動して(つまり追加された2輪は飾りではない)路面にパワーを伝え、これら巨大なタイヤ(20インチホイールに外径38インチタイヤ)を収めるためにフェンダーは片側5センチワイド化されることに。
さらにオリジナルのエアサスによって車高を20センチの幅にて調整でき、サブフレームが追加されることでハードな使用にも対応可能となっています。
そのほか、アポカリプス・マニュファクチャリングはこんなクルマも作っている
上述のとおりアポカリプス・マニュファクチャリングは様々な6輪カスタムを手掛けており、見ての通りベース車を活かして様々な可能性を追求しており、ワールド・エンダーのように「箱型ボディをピックアップトラックに」改造することも可能です。
そのほかスキッドプレート、プッシュバー、装甲サイドステップ、ルーフマウントライトなど様々なオプションが追加され、その改装費用は25万ドル(現在の為替レートでは約3600万円くらい)くらいからだとされるので、相当に高額なカスタムだとは言えますが、この「ほかにない」外観を手に入れる代償としては高くはないのかもしれません。
ちなみにアポカリプス・マニュファクチャリングは「追加する」リアアクスルについて特許を取得していて、これはノイズや振動を最小限に抑えることができ、巨大な38インチタイヤも専用の「ノイズを発生させにくいセンタートレッド」を持たせることによりロードノイズの発生を防いでいる、と説明されています。
ちなみに「アポカリプス(Apocalypse)」とは世界の終末を意味しますが、これら6輪シリーズは「世界の終わりを乗り切るための」最適な相棒なのかもしれませんね。
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参照:Apocalypse Manufacturing