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トンデモメカ登場。アリエル・アトムがファンで車体下の空気を吸い出す「ファンカー」を出す模様

2016/09/20

ariel-atom-aero-p

アリエル・アトムがさらなるパフォーマンス向上を目指して「Aero-P」コンセプトを発表の予定。
これは車体下部をラバー製のスカートで覆い、その中の空気を2つの高速ファンで吸い出してダウンフォースを増加させるもの(ホバークラフトが下に空気を出して浮くのと逆に、空気を吸いだして地面に貼り付ける)。
主に発進時、ブレーキングやコーナリング時においてこれを作動させるとのことで、ウイングなどのエアロパーツに比べると三倍のダウンフォースが獲得可能だそうす。

市販車においてこの機構を採用するのは極めて稀だと思いますが、アリエルによると「アトムのメカニカルグリップはすでに限界のレベルに達している」とのことで、そこでこのトンデモメカ採用に踏み切るようですね。
なお固定式ウイングだと空気抵抗となる可能性や最高速が制限される可能性がありますが、この「ファン」だと必要時のみに作動させることができるので最高速が伸びるという利点も。
ただ、発進はともかくブレーキングやコーナリング時に作動させたとしてリアルタイムでダウンフォースが発生するかどうかは未知数であり、実用たるのかは興味のあるところ。

なおファンカーとしておそらく”最も”有名なのはF1マシンの「ブラバムBT46」。
車体後部に大きな扇風機のようなものが見えますね。
これは鬼才ゴードン・マレーの設計によるもので(ゴードン・マレー、エイドリアン・ニューウェイは本当に天才だと思う)ニキ・ラウダのドライブにてほかマシンを圧倒するもライバルチームからの抗議を受けて即刻禁止に。

他ではフェラーリ599XXが車体後部に二機のファンを持ちテールから排出する「アクティフロー」というデバイスを採用しています。



関連投稿:次期アリエル・アトムはホンダNSXのハイブリッド技術を採用する可能性

アリエル・アトムというと超軽量な過激マシンですが、そのアトムもハイブリッドへ移行する可能性がある模様。
ただし燃費や環境対策というよりは「速く走るため」のハイブリッドで、ホンダNSXに搭載されるハイブリッド技術を応用するようです。

現行アトムはホンダ製エンジンを搭載していますが、次期アトムではエンジンのみならずドライブトレーンや、場合によってはトランスミッションも(NSXのハイブリッドはトランスミッション内にモーターがあるので)ホンダ製となるかも、ということですね。

ただ、もともと軽量なアトムにとってはハイブリッド化によってそのパフォーマンスを向上させることができるかどうかは疑問で、逆にバッテリーやモーターで重量が増えた分、運動性能が落ちることも考えられます。
これは「車体に占めるハイブリッド関係コンポーネントの比率」の問題で、重量700キロ程度の車と1500キロ程度の車とでは「話が変わってくる」ということです(NSXは1750キロ)。

もちろんアリエルもそのあたりは考えており、ハイブリッドシステムを簡素化するか、ほかの(ホンダの)ハイブリッドシステムを使用するかということを考えているようですね。

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