| これだけのクルマを集めることができる人物はそういない |
バレンチノ・バルボーニ氏がランボルギーニで働き始めてからの「50周年」を祝うイベントが開催され、70台ものランボルギーニが集結(現在、バレンチノ・バルボーニ氏はランボルギーニを定年退職し、その後ブランドアンバサダーに就任)。
動画においては350GT、エスパーダなど初期のモデルからカウンタック、ディアブロ、ムルシエラゴ等V12ミドシップの系譜、そしてアヴェンタドールやウラカンといった現行モデル、そしてもちろんガヤルドも登場。
在籍中は生産されたランボルギーニの80%をチェック
バレンチノ・バルボーニ氏は1968年にランボルギーニへ入社。
そのきっかけというのが面白く、定職につかずに遊んで暮らしていたところを地元の神父さんが見かね、「スーパーカーでも見に行こうか」とランボルギーニ本社までクルマを見にゆくことに。
その際ちょうどランボルギーニ本社へとなにかパーツが搬入されている最中で、バレンチノ・バルボーニ氏はランボルギーニの人に「ちょっと手伝って」と言われてパーツ搬入を手助けすることとなり、その際に「ここで働く気があるのなら履歴書持ってきて」と言われてそのまま見習いとして採用、という一風変わった経緯を持っています。
バレンチノ・バルボーニ氏はその日の出来事を「幸運だった」と振り返っており、「人生には、ほんのちょっとした幸運が必要だ」とも。
なおランボルギーニでは製造開発の「見習い」としてキャリアをはじめ、その後1973年にテストドライバーへと昇格。
その後2008年に退職していますが、在職中は「ランボルギーニで生産された80%のクルマは自分がチェックして出荷した」と語っています。
ランボルギーニも同氏の功績を高く評価しており、退職に当たってバレンチノ・バルボーニ氏に「理想のクルマ」を聞いたところ、「ガヤルドが後輪駆動になって、マニュアル・トランスミッションであれば」という回答が。
そこでランボルギーニは同氏の名を冠した「ランボルギーニ・ガヤルドLP550-2バレンチノ・バルボーニ(Valentino Balboni)」を限定発売。
これは本人にとっても「サプライズ」であり、ガヤルドにとっても「初の後輪駆動モデル」というエポッキメイキングなモデルとなっています。
現在は自身のブランド「VB」を立ちあげてアヴェンタドールSV専用のエキゾーストシステムを限定でリリースするなどの活動が見られ、今後も様々な活躍を見せてくれそうですね。
動画ではランボルギーニのほか「イズデラ・インペレーター」も登場し、パトカーほか現地警察の先導によるパレードの様子も見ることが可能。
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