| タービンは車体に収まりきらず、突出することに |
スクラップとして打ち捨てられていたランボルギーニ・ウラカンを買取り、再生を行っている最中のユーチューバー、「B IS FOR BUILD」。
これまでの経過途中として、マニュアル・トランスミッションが存在しないウラカンに無理やり「MT」を装着するといった荒技も公開しています。
そしてその後はなんとテキサススピード製のカスタムパーツを組み込んだシボレーのLSエンジン(V8)をスワップしており、なんだかトンデモナイ車が完成しそうな予感ですね。
もとは「車体後部が焼失した」スクラップ
なお、このウラカンはエンジンが燃えてしまったという過去を持っており、ご覧の通り車体後部は焼失した状態。
パーツ交換で修復可能というレベルではなく、シャシーの製造が可能なスキルがないとどうしようもない、という状況です。
なお、フロントも「ほとんど」が吹っ飛んでいるという、相当に高い修復難易度を持っていることもわかりますね(よって、そのぶん安く買えたのだと思う)。
B IS FOR BUILDでは、このウラカンをまず分解し、燃えて溶けたフレームを再構築するところからはじめ、無くなってしまった「代わりの」エンジンもジャンクヤードで探し、そして同じように廃車として扱われている他のウラカンから必要なパーツを剥ぎ取る段階も動画にて公開。
その後はエンジンを積み、配線を行い、マニュアル・トランスミッションを押し込み、ECUをセットし、ボディパネルを再建し、ラジエターやインタークーラーを設置するところなど、現在までに26の動画がアップされています。
こちらはLSエンジンを積み込んだところ。
サスペンションの取付部なども新しく作り直されているようですね。
あとでボディパネルが装着できなくなると困るので、適宜パネルを仮にてフィッティングさせながらの製作です。
なお、ウラカンは基本的にルーフとドア以外のパネルが着脱可能な作りをもっているため、比較的作業を行いやすい部類なのかもしれません。
まさかの上方排気!
上方排気を採用するスーパーカーはマクラーレン600LT、マクラーレン・セナ、ポルシェ918スパイダー等がありますが、そのメリットとしては、「後ろまでパイプを引っ張らなくてもいいので、エキゾーストシステム全体の重量が軽くなる」「リアオーバーハングの重量を軽くできる」「テールにエキゾーストパイプが無いので、リアディフューザー等エアロパッケージの設計自由度が高まる」「エンジンルームに熱がこもりにくい」など。
そしてタービンはなんとこんな位置に。
おそらくエンジンフードでこれをカバーすることはできず、タービンはそこから「飛び出る」ことになりそうです。
その後は細かいパーツを組み付けてゆきますが、完成した車両は11月のSEMAで公開される予定であり、大きな反響を呼ぶのは間違いない、と思います。
こちらが今回、ツインターボをインストールする動画。
計画では1500馬力を発生する、とのこと。
こちらは以前に公開されている、マニュアル・トランスミッションをインストールする動画。
VIA: B is for Build