| まさかランボルギーニがこういった対応に出るとは |
さて、ランボルギーニが毎年公開するクリスマスネタ。
昨年はランボルギーニを愛する少年にプレゼントをしたり、 ランボルギーニ・ウルスにてクリスマスマーケットを訪問したりといった内容が公開されています。
今年についてもランボルギーニを愛する人々に対するサプライズ、そしてイタリアのリゾート地、ブルーニコ(ブルニコ)を訪問した様子が紹介されていますが、「サプライズ」のほうはこれまでとはちょっと異なる内容に。
まさかランボルギーニが個人に対してサプライズを行うとは
そして今年のサプライズについて、コツコツと2年間、自分の息子とともにランボルギーニ・アヴェンタドールSロードスターのレプリカを作り続けてきた親子に対し、本物のアヴェンタドールSを貸し出すというもの。
この父子とはアメリカに住むスターリング・バックスさん、そして息子のザンダー君。
息子のザンダー君はアヴェンタドールが大好きで、毎日ゲームにてアヴェンタドールのドライブを楽しむほどです。
そんな息子のためにスターリングさんは2年前からアヴェンタドールSロードスターのレプリカを製作開始。
ちなみにスターリングさんは科目は不明ながらもコロラド州立大学の教授を勤めており、設計や工作に明るいと見え、3Dプリンタにてコツコツとパーツをプリントしてはつなぎ合わせるという日々。
息子との作業ももはや「日課」となっています。
その作業の様子は以前にも紹介したとおりですが、なかなかのクオリティの高さ。
制作過程、今回のサプライズについても自身のYoutubeチャンネル、lasersterlingにて紹介しています。
シャシーそのものはチューブラーフレームにて組み上げ、そこへエンジンやトランスミッション、サスペンション、ステアリングラックなどを組み付けてゆくことになりますが、個人で製作したにしては驚くべき完成度を持っていて、過去にも車両を製作した経験があるのかも(そもそも自宅にリフトがある時点で素人の域を出ている)。
さらにスターリングさんはザンダー君にもクルマの構造をわかりやすく説明しているようで、ザンダー君も将来的に有能なエンジニアになることが予想されます。
上述のようにレプリカの制作過程はずっと動画にて公開されていて、おそらくランボルギーニはそれを見てスターリングさんに連絡を取ったのだと思われ、そして連絡を受けた時にスターリングさんの頭をよぎったのは「ヤバい、ランボルギーニからお叱りを受ける・・・」というものだったと想像していますが、事実は小説よりも奇なりとはまさにこのこと。
そしてランボルギーニはザンダー君へのクリスマスプレゼントとしてアヴェンタドールSを貸し出すことになり、しかしザンダー君にはそれと知られないように自宅へとアヴェンタドールSを運んだうえ、こっそりと製作中のアヴェンタドールSロードスターのレプリカと、本物のアヴェンタドールSとを入れ替えることに(エンジンをかけるとバレてしまうので、エンジンをかけずに手で押してガレージに入れている)。
そして次の日の朝にガレージのシャッターを開けたときのザンダー君のこの表情!
そしてスターリングさんの父親らしい眼差しにもぐっと来ます。
そして二人はアヴェンタドールSに乗り込み・・・。
ザンダー君がエンジンスタート!
その後は二人でドライブへ。
なお、このアヴェンタドールSは数日間、この2人へと貸し出されるとのこと。
ランボルギーニはこれまでもレプリカに対しては訴訟など毅然とした態度を取ってきただけに今回の対応には驚かされますが、ランボルギーニのマーケティングを管理するカティア・バッシさん(ランボルギーニ初の女性役員)は「我々は、権利侵害に対しては常に断固とした姿勢で臨みます。しかし、この家族の、ランボルギーニに対する本物の愛と情熱が、私達を動かしたのです」とコメント。
このあたりはさすがランボルギーニといった感じで、日本の小学校のプールの壁にディズニーの絵を児童が書いたところ、「それは許可していないので消せ」と命令したディズニーとはワケが違う優しさですね。
こちらがその動画。
タイトルの一部には「for Lamborghini's real lover」とあり、そのランボルギーニ対する愛をランボルギーニ自身が認めたということになります。
ちなみにこちらは昨年版で、タイトルは「Lamborghini Real Lover」。
さらにランボルギーニは「クリスマスツアー」も敢行
そしてランボルギーニは毎年恒例、クリスマスツアーの様子も公開しています。
今回参加したのはウラカンEVO、アヴェンタドールSVJ、そしてウルス。
さらには新しく稼働した工場についても画像をリリース。
ランボルギーニはウルスのおかげで大きな成長を記録していますが、ウルスの顧客の70%はランボルギーニをはじめて購入する人だそう。
さらにはインスタグラムのフォロワーも3800万人に達したことについても触れており、来年もさらなる発展を望めそうですね。
VIA:Lamborghini