| ボディは1/3程度の「型」が完成済み |
さて、実際にガヤルドに乗っていたぼくでも「本物と間違えるほどの」クオリティにてランボルギーニ・ガヤルド・スパイダーのレプリカを作ってしまったユーチューバー、「ホイーラーズ・ビルダーズ」。
このガヤルド・スパイダーのベースはなんと「三菱エクリプス・スパイダー」、つまりフロントエンジンの4座オープンですが、そのレイアウトのまま違和感を感じさせない外観にてガヤルド・スパイダーを作ってしまった腕前には驚かされます。
そんな彼らが次のプロジェクトとして選んだのがアヴェンタドールSVJ。
ただしこちらは「フルスクラッチ」で作るという方法を選んでいて、フレームからボディパネルからすべて自分たちで製作することに。
前回はボディパネルを製造する様子が動画にて公開されています。
アヴェンタドールのレプリカ(シャシー)はこうやって作る
今回の動画では主にシャシーを製造する様子を紹介していますが、シャシーは「鋼管スペースフレーム」。
実際のアヴェンタドールSVJはカーボンモノコック+アルミ製スペースフレームを採用しているので大きな差異があるということになりますが、これがもっともコストパフォーマンスの高い方法なのだと思われます。※先日、ランボルギーニが”クリスマスプレゼント”としてアヴェンタドールを貸与した、「親子で作ったアヴェンタドールのレプリカ」もこの構造
【動画】やるやんランボルギーニ!息子のためにアヴェンタドールのレプリカを作った父親に本物のアヴェンタドールを提供。息子は大喜び
製作するフレームの設計図はこんな感じ。
さっそくパイプを用意し、カットする場所を決めます。
そして切り出し。
そのあとはジグを使用してしっかり固定して溶接。
かなりの精度を出しているようで、その作業は丁寧そのもの。
フロアが完成。
だんだん立体に近づいてきます。
アヴェンタドールのレプリカ(ボディ)はこうやって作る
そして「タイムイズマネー」ということで、フレームを製作する合間を縫ってボディの「型」を削り出し。
これは3D CADにて設計した形状をウレタンから削り出すもので、切削自体はCNCによる自動ではあるものの、削るのに時間がかかるため、そして相当数を削り出す必要があるためにせっせとウレタンをセットしては完成品を取り出すことに。
なお、現在ボディ用の「型」の3割程度は完成しているそうですが、あとはこれらを組み合わせて「アヴェンタドールSVJのモック」を作り、その上にカーボンもしくはFRPを貼って「パネル」を製作することに。
そしてこの「型」は、実車のアヴェンタドールSVJを3D スキャンしたデータを使用しているので、よく南米や中国にある「似せようとしたのはわかるが、なんか違う・・・」という低品質レプリカとはならず、完成時には「本物と見分けのつかない」プロポーションそしてディティールを持つことになりそうです。
動画を見ていてもほかのレプリカ向上とは一線を画す設計技術そして製造品質を持っているように見えますが、そのスキルを「レプリカ」ではなく、もっと生産的なことに活かせばきっと大成功するんだろうな、と思うのはぼくだけではないはず。
VIA: Wheelers Builders