| ランボルギーニは年初からその好調ぶりに触れていたが |
コロナによる「自粛」が逆に有利に働いたようだ
さて、ちょっと前にはスイスのクァンタム・グループによる買収報道が複数回出てきたランボルギーニ。
直近だと約1兆3000億円にて買収を申し入れたとされますが、ランボルギーニの直接の親会社であるアウディは「ランボルギーニは売り物ではない」とバッサリ。
これだけの買取額をつける理由として、「もちろんランボルギーニが利益を出しているから」というものがあるかと思いますが、実際のところランボルギーニは「2021年の生産キャパシティ分をほぼ売り切った」とも報じられています。
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2021年が始まった頃にはすでに「2021年の生産キャパシティの半分に相当する受注」があった
これはAutomotive Newsが報じたところで、同メディアがミラノ・モンツァ自動車ショーの会場にてランボルギーニCEO、ステファン・ヴィンケルマン氏へとインタビューを行ったところ明らかになったのだそう。
ただ、ランボルギーニは、今年1月の時点で「2021年の生産キャパシティの半分を売り切った」ともコメントしているので、そこから5ヶ月経過した現在、「2021年分全部を売り切った」としても不思議はないのかもしれません。
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生産キャパシティに達するとどうなる?
なお、生産キャパシティとは、ランボルギーニの場合(フェラーリのように販売台数を意図的に絞っているわけではないので)、「1日に生産できる限界x稼働日数」ということになりそう。
ただ、あくまでもこれは「通常時」を想定した計算になっているものと思われ、この生産キャパシティを拡大するには、「シフトを増やして24時間、工場を稼働させる」ことで1日あたりの生産台数を増やしたり、「休日返上で」生産を行なうことが考えられます。
そして、それでも生産が追いつかない場合は、親会社であるアウディ、そしてフォルクスワーゲンの工場内のラインを「間借りしたり」「生産をお願いしたり」ということになりそうです(実際にポルシェはこれを行ったことがある。アウディから従業員を借りたことも)。
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なぜこの時期に販売台数が急増?
そしてなぜコロナ禍のこの時期に販売が増えたのかということですが、それは「レジャーや外食に費やすお金が減り、そのぶんみんながモノを購入しているから」だと思われ、これは高級腕時計や宝飾品が好調と言われるのと同様かもしれません。
ランボルギーニのラインアップのうち、やはり伸びているのは「ウルス」だとも報じられていますが、ランボルギーニは2024年以降「全車ハイブリッドへと移行」するためにガソリンエンジンのみで走るスーパーカーの生産を行わない」ということになり、そのための「駆け込み需要」も多少なりともありそうですね。
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参照:Automotive News