| 「破片」は999個のデータに分けられ、約3000円からオークションに出品 |
ボクはNFTに対しては否定的な見解を持っている
さて、現在はNFTが大きく注目され、自動車業界だと日産、アルピーヌ、ランボルギーニが参入し、アルファロメオはその車両の固有性を認識して価値を高めるためにNFTを個別の車両に対して用いる計画を発表しています。
そして今回公開されたプロジェクトが、「ランボルギーニ・ウラカンを爆破し、その粉々になった999個のパーツをNFTとして販売する」というもの。
これは「Shel0ms」と名乗るアーティストによって実行されているプロジェクトであり、その概要が今回Twitterへと動画とともに投稿されています。
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ランボルギーニ・ウラカンが木っ端微塵に
そこでまずは今回公開された動画を見てみたいと思いますが、まずはShel0ms氏のものと思われるアトリエが映し出されます(同氏の創作活動の風景は動画の端々に挿入されている)。
そして舞台は打って変わって荒野へ。
そこへやってくる一台のランボルギーニ・ウラカン。
そして待ち構えるのは黒づくめの男たち。
マスクが怖い!
そしてウラカンを荒野に停め・・・。
やっぱり怖い・・・!
爆薬の点火スイッチをポチっと。
そしてドカン!
まさに木っ端微塵という表現がぴったりで、ここまでうまく粉々になるのかと驚かされますが、実際にウラカンを爆破するまでには試作車も爆破し、爆薬の量や仕掛ける位置も調整するなど、綿密な準備が行われたようですね。
そしてあとに残ったのは「かつてランボルギーニ・ウラカンだったもの」。
芸術はある意味で「破壊活動」だとも認識していますが、自分の創作活動に他人の芸術作品を破壊し、それをお金に換える行為にはちょっと賛同しかねる、とも考えています(廃品利用や抗議活動ともまた異なり、純粋な売名行為と営利的行為だと思われる)。
ランボルギーニを爆破したNFT作品の販売は約3000円から
そしてこのウラカンを構成していたパーツたちの”動画”は999個のNFTとしてオークション形式で販売され、その価格は0.01Eher、つまり約3000円ほど。
ここで注意すべきは、このパーツは落札者に引き渡されることはなく、落札者が手にするのは「パーツが回転している様子を収めた動画のみ」です。
これらパーツ(の動画)については、まず888本が通常のNFT市場を通じて販売されるそうですが、残り111本は「$CAR」なる別のプロジェクトに使用されるといい、それは現時点ではどういったプロジェクトなのか謎のまま。
なお、Shel0ms氏は「ランボルギーニ・ウラカンの購入と爆破にかかったコストは、これら999本のNFTの売上でもカバーできないだろう」と語っており、しかし実利としての収益金以外にも様々なリターンがあるものと思われ、トータルではモトが取れるのかもしれません。
ちなみにぼくはNFTについては懐疑的で、それは「リアルとバーチャルとの中間にあり、余剰資金の暫定的な逃避先」に過ぎないと認識しているため。
ぼくの中では「株式、暗号資産」はバーチャルに分類され(実体がないという意味では株式もバーチャル)、「不動産、金、腕時計、スニーカーやバッグ、自動車」はリアルに分類されています。
そして平和なの世の中ではバーチャルに資金が集中し、今のように不安定な世の中になると「安全」「安心」を求めてリアルに資金が集まると考えているのですが、NFTはその中間であり、結局のところ「どちらでもない」と考えているわけですね。
そして今のようにもてはやされているのは、「バーチャル、リアルとも」一定のところまで価格が上がってしまって投資先としての魅力を失ってしまい、しかしNFTは「全く新しい投資先」ということで、いち早く先鞭をつけておけば、ビットコインのように「のちのち大きな資産を築くことができる」という打算が働いたのだろうと認識しています。
ただ、通貨や準通貨としての価値もなく、一般的に流通する場のないNFTは「アート」とも異なる性質を持っており、つまりは「持っている人の自己満足」にしか(今のところ)ならず、高値での転売が難しいとわかると、一気に市場は冷めてしまうのでは、と考えているわけですね。
ランボルギーニ・ウラカンが爆破される動画はこちら
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