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ランボルギーニが自動車メーカーではじめて「男女格差の解消に取り組んでいる」としてIDEM認定企業に!ホワイト企業、グリーン企業など多数の認定を得る

2022/12/04

ランボルギーニが自動車メーカーではじめて「男女格差の解消に取り組んでいる」としてIDEM認定企業に!ホワイト企業、グリーン企業など多数の認定を得る

| ランボルギーニはイタリアを代表する「優良企業」としてその歩を進めている |

やはりスーパーカーを作る上ではある種の免罪符が必要なのかもしれない

さて、ランボルギーニは世界トップクラスの性能を誇るスーパーカーを販売する数少ない会社のひとつですが、今回「自動車業界初のIDEM認定企業となった」と発表。

このIDEMというのは初めて聞いた言葉なのですが(詳しい説明がなされていない)、文脈から判断するに男女平等への取り組みを正しく評価する指数のようで、「ジョブプライシングとモデナ・レッジョ・エミリア大学のマルコ・ビアギ財団によって2020年に発足し、男女平等のレベルを正確に示す具体的な指標の開発に続き、国連の2030アジェンダの目標5の達成に積極的に貢献するための新たな認証制度」なのだそう。

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ランボルギーニは以前から男女や国籍の平等、環境問題への取り組みに熱心である

なお、ランボルギーニは随分前から男女や国籍の平等、環境問題への取り組みに熱心で、積極的に女性を管理職や役員へと登用しており、様々な国籍の人が働けるよう環境を整え、クリーンエネルギーの利用や各種リサイクルにも取り組んでいますが、今回の認定についてはまた新たな取組が評価されたということになりそうです。

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ランボルギーニのチーフ・ヒューマンキャピタル・オフィサー、ウンベルト・トッシーニ氏によれば「組織に真の変化をもたらすためには、測定可能な目標を設定し、改善のための具体的な方法を考え出すことが必要です。この認証は、社内の状況を明らかにし、公平性と包括性をますます重視する企業文化の育成を目指す私たちの進歩を『再確認』するための重要な方法です。この認証の取得は、人材、多様性、ユニークな個人の資質を支持する長期的な戦略における重要な一歩です。この認定は、成長の機会、同一労働同一賃金、包括的な意味での幸福の重視、親の権利の保護といった点で、男女間の格差をなくすために私たちがとってきた措置にスポットライトを当てるものです。私たちは、常にこれらの問題に大きな関心を寄せてきました」と語っており、自動車業界に限らず様々な業界にて問題となる男女の格差問題、具体的には賃金格差や昇進の制限撤廃に焦点を当てた活動が評価されたのだと考えて良さそう。

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ランボルギーニでが男女の賃金格差が非常に小さい

今回ランボルギーニから公開されたプレスリリースによると、ランボルギーニはIDEMインデックスにて非常に高いスコアを獲得したといい、この結果は、「給与」面での優れたパフォーマンスを含む、さまざまな要因の分析に基づいたもの。

男女間の賃金格差が非常に小さいだけでなく、業界全体と比較して、女性の賃金格差がプラスになっており、「組織」面においても、フレキシビリティや親の権利保護などに関する数多くのポリシーが評価されて優れた結果が得られることに。※男女の賃金格差が「ゼロ」ではないようだが、これは「同じ仕事をしているのに男女での格差がある」というよりも、全体的には男性の重責者のほうが多く、男性の平均給与が高いという結果だと思われる

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「文化」という項目についても同様で、トレーニングへの投資、コミュニケーション、人々の声に耳を傾けること、全体的な意味での福利厚生に重点を置いていることなどが評価されていますが、ランボルギーニが熱心に取り組み、今後も注視していく分野のひとつである「キャリア」においては、会社経営における女性の地位向上が評価されたようですね。

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IDEMメソッドはこうやって評価される

このIDEMメソッドの背後にある目的は、ビジネス目標でとられるアプローチと同様に、ジェンダー平等のためにとられる行動を測定可能な活動に変えることだとされ、上述のとおり「キャリア、賃金、組織、文化」という4つの主要分野を考慮し、綿密な科学的データに基づいて職場の男女平等を測定・認証するツールを用いて行われます。

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モデナ・レッジョ・エミリア大学にて教授を務め、IDEMのパートナーであるトマソ・ファブリ氏によると「男女共同参画認証は、賃金政策やキャリアの機会など、組織における男女差別が見られるさまざまな側面や分野をすべて定量的に監査するものであり、重要なツールであると言えます。その結果、ランボルギーニは男女平等を客観的に測定し、組織のパフォーマンスの真の変数として扱うことができ、経営陣はそれを使って改善を図ることができるようになるのです。さらに、ランボルギーニが取得した認証は、文化的な観点から考えると、より一般的な意味を持ちます。自動車産業のような伝統的に男性の多い分野でも、女性の地位を向上させるために、より大きな努力をすることができる、そしてそれを望んでいることを示すのです」。

たしかに自動車業界は男性上位的な傾向があるとされ、テスラやリビアンでは「女性という理由で格下に扱われた」という訴訟を起こされたことも。

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一方、同じアメリカの自動車メーカーであっても、GMのように「叩き上げ」の女性がCEOに就く例もあり、もっとこういったケースが出てくるといいのに、と思ったりします。

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参照:lamborghini

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