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生産わずか200台、希少な歴史的遺産「ランボルギーニ・ディアブロVTロードスター」が競売に。もうこんなスーパーカーは二度と登場しないだろうな

生産わずか200台、希少な歴史的遺産「ランボルギーニ・ディアブロVTロードスター」が競売に。もうこんなスーパーカーは登場しないだろうな

| 見たところ、このランボルギーニ・ディアブロVTロードスターには多数のカスタムが施されているもよう |

テールパイプはなんと「クワッド」

さて、製造わずか200台程度にとどまった、希少なランボルギーニ・ディアブロVTロードスターが月末のオークションに登場予定。

ランボルギーニは1999年にアウディに買収されていますが、このディアブロは「アウディ買収前に発売された」最後のランボルギーニらしいモデルとしても知られていて、そのため非常に高い人気を誇るシリーズです。

ディアブロはカウンタックの直接の後継にあたるクルマであり、縦置きV12エンジン(ミドシップ)、シザースドアなど多くの構造や意匠をカウンタックから引き継いでいることも大きな特徴であり、また高く評価されているところです。。

このディアブロVTロードスターの製造は1999年

ディアブロ自体は1990年に発売されていますが、1993年に投入されたのが4WDバージョンの「VT」。

カウンタックを設計したパオロ・スタンツァーには(カウンタックの)4WD化も想定していたといいますが、その構想がようやくディアブロにて実現したということになりそうです。

Lamborghini-Diablo-VT-Roadster (9)

ディアブロのデザインを担当したのはカウンタックと同じくマルチェロ・ガンディーニですが、もともとのガンディーニ案で顕著であったシャープなエッジにつき、(当時の親会社であったクライスラーが)安全面、空力、米国市場の嗜好等を理由にて丸めており、これに怒ったガンディーニはその後の「チゼータV16T」にて、自身がディアブロにて再現したかったデザインを実現させたとも言われていますね。

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そして1995年12月のボローニャ・モーターショーにてディアブロVTにオープンバージョンの「ロードスター」が発表されることとなりますが、これは取り外したルーフを車体後部に取り付けるという斬新な構造を持っています(ただ、この後継モデルのムルシエラゴではこの方法が採用されていないので、なんらかの課題があったのかも)。

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今回オークションに登場するディアブロVTロードスターは1999年製、走行距離はざずか18,716マイルという「非常に素晴らしいコンディションを持つ」一台です。

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搭載されるエンジンは5.7リッター(アルミニウム製)V12、出力は492馬力、0-100km/h加速は4秒、最高速度は320km/hというスペックを誇ります。

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それまでのディアブロに比較し、ディアブロVTではフロントガラス、エアインテーク、リアバンパーのデザインが変更され、サイドウインドウにはベベル(斜面)ガラス、さらにOZレーシングのアルミホイールも装着されています。

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なお、この個体に装着されるホイールはメッキもしくはポリッシュ加工がなされており、非常に珍しいフィニッシュだと思いますが、このディアブロVTロードスターが「アメリカ仕様」だと聞けば納得ですね(アメリカでは一時、メッキやポリッシュが非常に好まれた)。

参考までにですが、当時イタリア含む欧州では「デイライト法」が導入され、日中でもヘッドライトの点灯が義務付けられたために1999年モデル以降はリトラクタブル(ポップアップ)ヘッドライトが廃止されることに。

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ただ、ランボルギーニ(とそのサプライヤー)は、このウェッジシェイプにおいてもフロントを十分に照らすことができるヘッドライトを持たず、しかしエンドユーザーが日産フェアレディZ(300ZX)のヘッドライトをインストールしているのを見かけ、そこで正式にフェアレディZのヘッドライトを採用することとなっています(ただ、日産がランボルギーニ仕様のヘッドライトの生産を拒否したため、ヘッドライトには日産のロゴが入っており、それを隠すためのプレートが装着されることになった)。

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Lamborghini-Diablo-VT-Roadster (2)

ディアブロのインテリアも当時のスーパーカーらしさを表している

そしてこのこのディアブロVT ロードスターのインテリアはブラックレザー仕上げとなっており、巨大なメーターパネル、ぶっといセンタートンネルがいかにも当時のスーパーカー的。

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トランスミッションはゲート式の6速マニュアル(シフトノブが交換されているようだ)。

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ヒップポジションが大きく落とされているのもスーパーカー的ですね。

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参照:CARBUZZ

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