| もともとは別のシリーズとして誕生したこのゾンダであったが、後に「LM」として生まれ変わる |
パガーニはこういった「大規模改装」にも応じてくれる
さて、オークションハウス、RMサザビーズがドバイで開催した競売において、パガーニ・ゾンダLMが1100万ドル(現在の為替レートにて約16億5000万円)という高額にて落札され大きな話題に。
このゾンダLMは約10年前、ル・マン24時間レースに触発された顧客のために作られたもので、最初は「ゾンダS 7.3ロードスター」として誕生したものの、その後にパガーニが(顧客の要望に従い)このLM仕様へとコンバートを行っています。
パガーニ・ゾンダLMはこんなクルマ
なお、パガーニはこのゾンダLMに限らず、一旦納車したクルマを改装することがままあり、その内容は外観だけにとどまらず、パワートレーンや機能にまで及ぶ場合も。
加えて、顧客がなんらかのクラッシュに巻き込まれ、それを修復する際にアップデートを行うことも少なくはないようですが、今回のゾンダLMについては「60もの」新しいパーツが組み込まれているといい、こういった対応を行ってくれるのもパガーニの一つの魅力なのかもしれません(常に自身のクルマを最良の状態に保つことができ、パガーニはいつでもその準備ができている)。
「ゾンダLM」へのコンバートの際しては、新しいノーズ、ユニークなヘッドライト、大きなリアウィング、大型ディフューザー、そしてその他にもゾンダLM専用の空力向上パーツが追加されており、これらは実際に「空力学的な検証」がなされているといい、現実的な走行において効果を発揮するということに。
搭載されるのは760馬力を発生する7.3リッター自然吸気V12エンジン、そしてこれに組み合わせられるのは7速シーケンシャルギアボックス(パドルシフト)。
さらにはゾンダ760シリーズのサスペンションが与えられていて、かなり大規模な改装がなされていると考えてよさそうですね。
このゾンダLMのオーナーは定期的にこのクルマをパガーニのファクトリーにてメンテナンスしていたと説明されており、(驚くべきことに)このオーナーはゾンダLMをコレクションとして仕舞っておかず、実際に自ら運転し、走行距離は約9,500㎞にも達しています。
これはパガーニのクルマとしては異例のことだと考えられますが、それでもこの落札価格に至ったということは、それだけこのクルマが高く評価れている、ということになりそうですね。
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参照: RM Sotheby's