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新型シビック・タイプRついに発売!先代比で10馬力アップ、40kg増、価格は+24万円。ただし細部に至るまでリファインされ、この価格なら絶対に「買い」だ

シビック・タイプR

| 新型シビック・タイプRの開発コンセプトは「Fastest」、「Addicted Feel」、「Secure Feel」 |

ちなみに室内にはフェイクサウンドが流されるようだ

さて、先日発表がなされた新型ホンダシビック・タイプR(FL5)ですが、ついにホンダがその詳細、さらに9月2日に発売されると公式プレスリリースにて告知することに。

さらには公開されていなかった(しかしカタログ上には掲載されていた)出力も243kW(330馬力)/420Nm(先代シビック・タイプRでは320馬力/400Nm)、そして価格も4,997,300円だと公式にアナウンスされています。

ちなみに車体重量は新型シビック・タイプRが1,430kg、先代シビック・タイプR(FK8)では1,390kgなので、ちょっと重くなっているようですね。

ホンダによると、新型シビック・タイプRは、スポーツモデルの本質的価値である「速さ」、そして官能に響く「ドライビングプレジャー」が両立する究極のピュアスポーツ性能を目指して出力とトルクを向上させ、「運転に夢中になることができるような痛快なドライビングフィール」を追求したほか、タイプR専用のデータロガー「Honda LogR(ホンダ ログアール)」を搭載し、クルマの機械的な運動情報などをリアルタイムに伝えることで、よりサーキットに特化したクルマへと進化しているもよう。

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新型シビック Type Rはこんなクルマ

そこで新型シビック・タイプRの「おさらい」ですが、まず外観だと先代(FK8)に比較してずいぶんシンプルになり、横から見たときに「水平」貴重ラインを持つという1980-1990年代のホンダが持つデザインに回帰。

ロー&ワイドが強調されたデザインではあるものの、リアフェンダーはボディと一体化することで、これも「シンプルに」見えるように配慮されています。

ボディサイズは全長4,595ミリ、全幅1,890ミリ、全高1,405ミリ、ホイールベースは2,735ミリ。

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新型シビック・タイプRのダイナミクス面においては、「Fastest」、「Addicted Feel」、「Secure Feel」をコンセプトに開発されており、「Fastest」では圧倒的な速さの追求を標榜して(上述の通り)パワーアップを達成したほか、ラジエター面積を48%拡大して冷却効率を向上。

さらには旋回性能を向上させるため、ミシュランとの共同開発による専用タイヤが装着され、幅は265へと拡大し(扁平率は30)、逆にサイズは1インチダウン(FK8では245/30ZR20)。

ホイールには「リバースリム」を用いることで、ホイールのイン側の歪みを低減し、旋回Gや加減速時にタイヤ内側の接地圧を安定させることが可能となり、さらなる接地性向上を目指したとアナウンスされています。

2023-Honda-Civic-Type-R-18

「Addicted Feel」について、これは”運転に夢中になることのできる痛快なドライビングフィールの追求”を意味しており、これは「アクレスレスポンスの向上」「4輪独立電子制御ダンパーの設定変更」「究極のシフトフィールを目指した新設計シフトレバー」「フライホイール軽量化によるレスポンス向上」「エンジン回転上昇時の中周波数音増強」等によって実現しています。

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なお、FK8時代よりシビック・タイプRのエキゾーストパイプは「3本出し」ですが、新型シビック・タイプRでは真ん中のパイプにアクティブ・エキゾーストバルブ機構を内蔵し、エンジン回転数に応じ、かつ騒音既製に対応しつつも”迫力あるエキゾーストサウンド”を実現。※そのため、FK8とは逆にセンターのパイプが太くなっている

加えてアクティブサウンドコントロールシステム(ASC)を採用し、「駆動力レスポンスに呼応する気持ちの良いエンジンサウンドを実現した」とあるので、つまり新型シビック・タイプRではフェイクサウンドを備えるということになりそうですね。

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「Secure Feel」だと、”高速安定性と信頼感の実現”を標榜しており、これは車体前後のダウンフォースを向上させたほかエアロダイナミクス性能を極限まで磨き上げることに。

とくにリアスポイラーでは、ステーをアルミ製へ、そして薄肉化することで空気抵抗を抑え、同時にリアスポイラー下面に負圧が発生する面積を最大化することで発生するダウンフォースを増強しています。

そのほかだとブレーキシステムにおけるマスターパワーの変更によってコントロール性能を向上させ、さらにブレーキへとエアを導くことで耐フェード性を向上させている、とのこと。

2023-Honda-Civic-Type-R-19

新型シビック・タイプRはお買い得?

なお、新型シビック・タイプRの価格は上述の通り4,997,300円ですが、これは先代(FK8)シビック・タイプRの4,752,000円に比較して245,300円のアップ。

おそらくプラットフォームは全面的に刷新されているものと思われ、エンジンはK20Cが継続されてはいるものの、その出力が向上しており、さらにブレーキシステムやサスペンション、トランスミッション、はてはタイヤ/ホイールにまでしっかりと改良の手が入っていることを鑑みるに、かなりお買い得だと言えるかもしれません(とくに、あえてインチダウンしてきたところにはホンダの本気を感じる)。

2023-Honda-Civic-Type-R-21

おとなしいルックスには不満を感じる人もいるかもしれませんが、初期のタイプRにも通じるシンプルさを持っており、むしろタイムレスな魅力があって、長期にわたり高い価値を発揮する可能性もありそうです。(リアウイングのステーもなかなかいい感じ)。

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新型シビック・タイプRの販売台数についてはとくに「限定」とはアナウンスされておらず、販売計画台数は400台だと発表されているので(通常版シビックの平均販売台数を考慮するに、かなり多い台数だと思う)当面は継続し、そして安定的に生産されるのかもしれません。

ちなみに生産を行うのは(先代FK8を生産していたイギリスの工場が閉鎖されたので)埼玉製作所へと移っています(アメリカのオハイオ工場ではなかった)。

2023-Honda-Civic-Type-R-30

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参照:HONDA

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