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マツダが東京オートサロンにて重大発表。「マツダスピリットレーシングをサブブランド化」「2リッターのロードスター(幌)発売」「2/1にロータリー専門チーム発足」

マツダが東京オートサロンにて重大発表。「マツダスピリットレーシングをサブブランド化」「2リッターのロードスター(幌)発売」「2/1にロータリー専門チーム発足」

| 近年の「スポーツカー復権」トレンドにあわせ、自動車メーカー各社ともその戦略を大きくシフトさせている |

マツダはモータースポーツ、スポーツカーに関する資産が「豊富」なだけに大きな期待が持てる

さて、マツダが東京オートサロンにて重要な事項をいくつか発表。

ひとつは「マツダスピリットレーシングをサブブランド化し、ハイパフォーマンスカーを発売する」こと、もうひとつはそのハイパフォーマンスカーとして「2リッターエンジン搭載のロードスター(ソフトトップモデル)を発売する」こと、そして3つ目は「ロータリーエンジン専門のチームを立ち上げる」こと。

ただしこれらはマツダ公式のプレスリリースとして発信されたわけではなく、東京オートサロン開幕時に行われたプレスカンファレンスの場にて語られたもので、その内容については「MAZDA BLOG」にて紹介されています。

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マツダ スピリット レーシングは「マツダスピード」の代わりに?

なお、マツダはかつてハイパフォーマンス志向のサブブランドとしてマツダスピード(MAZDASPEED)を展開していたものの1999年に解体されており、これはマツダの新しい戦略によって「プレミアム」へと舵を切り、そして目先の利益を確保するためにSUV中心のラインアップへとシフトするに際し(これはやむを得ない選択である)スポーツカーが二の次(以降)の候補となってしまったためで、しかし今回「マツダ スピリット レーシング」をサブブランド化したいという意向を発表したわけですね(近年のモータースポーツの盛り上がり、スポーツカー復権の傾向を意識したものと思われる)。

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マツダ スピリット レーシングそのものは2021年からスーパー耐久シリーズに参戦しており、これに加えて「モータースポーツを身近に」そして「モータースポーツを応援する人々とつながること」「モータースポーツに取り組む人々をバックアップすること」を目的に活動していますが、これはToyota Gazoo Racingと同様のコンセプトだと考えていいかもしれません。

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そして今回、「バックアップ」という側面を強化しつつ、モータースポーツ参戦からの学びを活かしたという”マツダ スピリット レーシング RS コンセプト”と”マツダ スピリット レーシング 3 コンセプト”を発表したわけですが、これらのボディカラーはマツダ スピリット レーシングのイメージカラーでもある「グレー、レッド、ブラック(奇しくもNISMOと同じである)。

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現時点ではこれらの情報は限られており、しかし現在「市販化に向けて開発を進めている」といい、マツダ スピリット レーシング RS コンセプト(MAZDA SPIRIT RACING RS concept)だと(北米市場や欧州市場のオープンモデルに用意されている)2リッターエンジンを搭載したことが大きなトピック。

加えて専用サスペンションを装備すると説明されていますが、インテリアについても「レーシな仕上がり」となっているようですね。

マツダ スピリット レーシング 3 コンセプト(MAZDA SPIRIT RACING 3 concept)についてはいっそう情報が少なく、しかし大型化されたリアスポイラー装着の他、車高ダウン、ホイールの交換やインテリアの変更を画像から見て取ることが可能です。

参考までに、MAZDA SPIRIT RACINGの代表に就任したのは前田育男氏で、同氏は「初代RX-7をデザインした」前田又三郎氏を父に持ち、その流れで自然とマツダへと入社して「魂動デザイン」を作り上げた人物であり、デザインによってマツダを支えてきた功労者としても知られます(デザインの重要性を説き、それを実現するために社内のあちこちを変革し動かしてきた”駄々っ子三人衆”の一人である)。

マツダはロータリーエンジン専門チームを立ち上げ

そしてマツダは「2月1日にロータリーエンジン専門チームを立ち上げる」とも発表しており、この目的はジャパンモビリティショーにて発表されたコンセプトカー「アイコニックSP」実現のため。

このスポーツカーは2ローター・ロータリーエンジンをジェネレーターとして搭載し、そこで発電した電力にてエレクトリックモーターを駆動するというEVですが、展示開始以降の反響が非常に大きかったといい、マツダいわく「皆さまに背中を押されて、この夢に近づくべく」今回のチーム立ち上げに至った、とのこと。

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よって、ロータリーエンジンの開発が本格化するといえど、「ロータリーエンジンを直接の駆動力とする」スポーツカーが登場することは期待できず、しかしその特性を活かした軽量なエレクトリックスポーツ、つまりアイコニックSPの市販モデル発売に向けて大きく前進したことは間違いないものと捉えて良さそうですね。

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