スーパーカーメーカーの「カーボンボディ」よりも安く、費用対効果(軽量化)は悪くない
驚くべきことにボディのパーツすべてをカーボンに置き換えた日産R35 GT-Rが登場。
バンパー、フェンダー、ボンネット、サイドスカットル、ドア、そしてドアミラーなど文字通り「すべて」がカーボンへと変更されています。
その結果なんと140キロもの軽量化に成功しているとのことですが、かかった費用は850万円ほど。
キロあたりの軽量化は6万円・それでも割安だと思うワケ
ちなみにランボルギーニやマクラーレン、ブガッティの用意するフルカーボンボディは2500〜3000万円くらいなので、この「850万円」というのはかなり安い、といっても良さそう。
ちゃんとカーボンの織り目も美しく出ているようですね。
軽量化という観点からだと、「1キロあたり6万円」の軽量化を達成したことになりますが、これについても各社の発売する「軽量エキゾーストシステム」「軽量ホイール」に比較するとかなり割安。
たとえばマクラーレンの「スポーツエキゾースト」は5キロ軽量化できるものの55万円(キロあたり11万円)、「トラックパック」は24kg軽くなるものの424万円(キロあたり17万円。ただしパッケージ全てが軽量化に関するものではない)。
よって今回の「カーボンボディ」の”キロあたり6万円”はかなり安上がりだと考えています。
加えて「140キロ」軽くするのは並大抵のことではなく、重量1760キロのGT-Rはこれによって1640キロに。
パワーウエイトレシオだと(570馬力の場合)3.08から2.87となりますが、仮にこの2.87を「重量1760キロだった場合」に当てはめると「613馬力にまで」出力が向上したのと同じ結果となります。
ただし軽量化によって得られる加速性能の向上、慣性重量の低減、それによるブレーキングとハンドリング性能の向上は計り知れないものがあり、このカーボンボディは「お金のかけがいがある」部分かもしれませんね(カーボン好きであれば、見た目から得られる満足感も大きい)。
VIA:LivingLifeFast-YouTube