| このクラスにしては多数の意欲的な装備を持っている |
日産が待望の新型SUV、「マグナイト」を正式発表。
マグナイトはもともとダットサンブランドにて企画されたエントリーレベルのSUVですが、その後日産の再建プランによってダットサンブランドが消滅することになり、そこで急遽「日産ブランド」へと変更されたという経緯を持っています。
そのためか日産車にあるべき「Vモーショングリル」が備わっていないという、ちょっと特殊なクルマでもありますね。
設計・デザインは日本、生産はインド
なお、企画自体はインドにて立ち上げられたものの設計やデザインは日本で行われた、とのこと。※GT-Rやアリアの開発に使用された、栃木試験場で開発されている
実際のところ、インド企画であることを示すのが「全長4メートル以下」ということで、というのもインドでは全長が4メートルを超えると税金が高くなってしまうため。
ただ、インド市場向けに企画されたといえど、今後は他のマーケットに輸出するということも検討中だとアナウンスされています(キックスはもともと南米専売の予定だったが、その後欧州、北米、日本でも発売された)。
日産によると、このマグナイトは「力強いパフォーマンス、目を引くエクステリア、先進テクノロジーを兼ね揃えた」クルマであり、その車名は「Magnetic(魅力のある)」と「Ignite(感情を喚起する)」が由来なのだそう。
日産マグナイトはこんな外観を持っている
マグナイトの外観は大胆かつ斬新で、エッジの効いた先進的な印象を持っています。
やはり目を引くのは8角形状のグリルですが、センターには(アリアから採用された)、新しい”「至誠天日を貫く(読みは”しせいてんじつをつらぬく”)」”エンブレムが採用に。
-
参考日産が新ロゴ(エンブレム)発表!「至誠天日を貫く=強い信念があればその想いは太陽をも貫く」を現代風に。LEDでの発光前提
日産が新型EV、アリアの発表とともに「新エンブレム(ロゴ)」を発表。これまでの日産のエンブレムは1990年代から使用されているものですが、これを「20年ぶり」に変更したということで大きな話題となってい ...
続きを見る
前後フェンダーは力強く盛り上がり、樹脂製のホイールアーチ、高いベルトライン、上下幅が狭いサイドウインドウ等によってスポーティーな印象を受けます。
テールランプの位置は高く、横長デザインを採用することで「ヒップアップとワイド感」を演出し、リアバンパー下部のデザインもやはりウェッジシェイプを強調しているようですね。
前後バンパー下部にはスキッドプレート風デザイン、サイドにもロックガード風デザイン、そしてルーフレールも備えてアウトドア的雰囲気も満載です。
日産マグナイトのインテリアはこうなっている
エクステリアが新世代ならばインテリアも新世代で、ヘキサゴン形状のエアコン吹出口やシート上のエンボス加工など斬新な意匠を持っていることがわかります。
インフォテイメントシステムは8インチサイズのタッチ式(Apple CarPlayとAndroid Autoに対応)。
メーターは7インチサイズの液晶パネル。
このクラスにて液晶メーター採用というのは非常に珍しく、さらにアラウンドビューモニターも装備しているといい、日産がどれほどマグナイトへと期待を込めたかもわかりますね。
日産は「室内スペース」と「カーゴスペース」にも自信を見せており、運転席と助手席との距離は「クラス最大」だと述べ、後席の足元についても「ゆとりある空間」だとコメントしています。
一方でカーゴスペースも犠牲になっておらず、高い積載性を誇っている模様。
ちなみにルイ・ヴィトンのバッグが写り込んでおり、これは正式に許可を取ったのかどうかは疑問。
かつてインフィニティとルイ・ヴィトンとのコラボレーション作品が存在するものの、「LVモノグラム」を逆にしているあたり、日産は「マズいと知りながら」画像加工を行った可能性も否定できません(おそらくはインドにて作成した画像だと思われ、そのあたりがインドのユルさだと思われる)。※無許可だとすると、後日日産はこの画像を差し替えることになりそうだ
搭載されるエンジンは1リッター
搭載されるのは95HPを発生する1リッターエンジンで、トランスミッションはCVT。
プラットフォームはルノーとシェアされるCMF-A。
現時点では価格についてアナウンスはなく、しかしインドでは2021年はじめから納車が開始される、とのこと。
参照:NISSAN