ここからフェアレディZの新たな歴史が始まる！日産がSUPER GT参戦用「Nissan Z GT500」を公開し、同時にGT-Rの引退を発表

｜　現時点でスペックは非公開なるも、これまでの日産の戦績を見るに、まず「間違いない」だろう　｜

市販モデルのフェアレディZと共通するデザインのランプを持ち、Zを通じて日産の最ブランディングに貢献

さて、日産が2022年のSUPER GTに参戦する「Nissan Z GT500」を富士スピードウェイにて初公開。

これはつまり、2021年まで13年にわたって参戦し、4回のチームチャンピオン、5回のドライバーズタイトル、41勝を獲得したGT-Rを引退させるということを意味します。

ちなみにSUPER GTへフェアレディZが参戦したのは2007年（Z33）が最後ですが、15年ぶりに「Z」の名がSUPER GTに戻ってくるということになりますね。

現時点ではスペックは不明

なお、今回公開されたのはNissan Z GT500のビジュアルのみであり、スペックについては未公開。

ただし「Z」の名がつくといえど、実際には「チューブラーフレームを採用したシルエットレーシングカー」であり、規定によって2リッター4気筒エンジン＋シングルターボ（650馬力が上限）を搭載することになるため、市販車とは全く異なるクルマであることに変わりはなく、よって市販バージョンのフェアレディZとの関連性は「外見だけ」ということに。

もちろんそのエアロパッケージもレギュレーションに沿って設計されたものですが、オーバーフェンダーによって車幅が広げられ、エアロフリックや大型リアウイング（スワンネック形状）を持つためにアグレッシブなスタイリングとなっています。

ちなみに前後ランプは市販モデルに近いデザインを持っており、しかしテールランプのインナーは軽量化のために「カーボン製」。

日産自動車はこう語る

なお、日産は今回のNissan Z GT500について、事業構造改革「Nissan NEXT」におけるブランド価値の再構築だと説明しており、このクルマを「果敢にチャレンジする日産ブランドのDNAを象徴する」と表現し、アシュワニ グプタ日産自動車COOは下記のように語ります。

「日産DNAのチャレンジャー・スピリットを象徴するNissan Zで再びレースに挑戦し、お客さまやファンの皆さまに、ワクワクをお届けします。70年代のアメリカに於いて240ZでSCCAの選手権に参加した頃と同じ気持ちで、我々はレースを通じ、革新的なクルマを世に出し続けるとともに、レースでは勝利を目指して戦っていきます」

NISSAN

日産は1970年代にS30世代の240ZをもってSCCA Cプロダクション選手権にて勝利をあげたほか、90年代にはZ32世代の300XZにてIMSAを戦い、Z33世代ではJGTC/SUPER GTシリーズへと参戦させており（シリーズチャンピオン獲得）、そしてここから新たなる「Zの伝説がはじまる」ということになりそうですね。

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参照：NISSAN