
日産の社員が本気で作ったフェアレディZのレーシングカー
実際に公式レースにて戦えるだけの仕様が与えられた「即戦力」
日産(Nissan)が誇るモータースポーツの輝かしい歴史の中で、常に「赤・白・青のトリコロールカラー」は特別な存在感を放ってきましたが、今回登場する”Project NAT2”はまさかの日産「公式」。
つまり外部チューニングショップに委託されたショーカーではなく、レースを心から愛する日産の社員ボランティアグループ「Nissan Acceleration Team(NAT)」が業務時間外に”情熱を注ぎ込んで作り上げた”本気のサーキット仕様フェアレディZです。
SCCA(スポーツカー・クラブ・オブ・アメリカ)の厳格なレーシングレギュレーションを満たすよう設計されたこの特別なZにつき、ここでその背景やスペック、グラフィックのこだわりに至るまでを見てみましょう。
Image:NISSAN
この記事の要約
- 日産の有志社員チーム「Nissan Acceleration Team(NAT)」が仕事終わりに手掛けた本格レーシングZ「Project NAT2」が登場
- SCCA(スポーツカー・クラブ・オブ・アメリカ)の「ツーリング2(T2)」規格に準拠し、ロールケージや消火装置、専用サスペンションで完全チューン
- IMSAやBREダットサンなど日産の歴史を彩った赤・白・青の伝説的トリコロールカラーを現代風にアレンジ
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Project NAT2 SCCA Touring 2 Zの概要
「Project NAT2」の名称は、開発を手掛けた有志チーム「NAT(Nissan Acceleration Team)」、そして参戦目標であるSCCAの「ツーリング2(Touring 2=T2)」クラスを組み合わせたもので、SCCAのツーリング2クラスは市販車ベースの制限された改造範囲の中において、イコールコンディションに近い熱いバトルが繰り広げられるカテゴリーです。
そのため、市販車のフェアレディZが持つ基本ポテンシャルを活かしつつ、耐久性・安全性・空力・足回りを中心に実戦的なチューニングが施され、日産社員たちのモータースポーツへの情熱(アイデンティティ)がそのまま形となった、まさに「Z愛」の詰まった1台になっている、というわけですね。
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特徴・スペック・デザイン
ベースとなるフェアレディZの車体は一度骨組みまでストリップ(スケルトン化)され、SCCA規定のロールケージ、サベルト製レーシングシートおよび6点式シートベルト、Lifeline製自動消火システムが完璧に組み込まれることに。
パワートレインはクラス規定を満たすため38mm径のターボインレットリストリクターが装着されていますが、コールドエアインテーク、NISMOエキゾースト、Z1 Motorsportsによる専用ECUチューンが施され、レスポンスが最大限引き出されている、とのこと。※さらにはアルミラジエーターや大容量オイルクーラー、デフクーラーなど本格的な冷却対策も万全である
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外観を飾るトリコロールカラーは、日本のNISMOチームがデザインを描き下ろし、名門レーシングチーム「フライング・リザード・モータースポーツ」がラッピングを手掛けたもので、かつてIMSAで疾走したスティーブ・ミレンの300ZX(Z32)や、トム・クルーズが駆ったZ31、BREダットサン240Zといった往年の名車へのリスペクトが込められています。
このProject NAT2の主要なスペックおよびパーツ構成の概要は以下の通り。
| 項目 | 詳細・スペック |
| ベース車両 | 日産 フェアレディZ(現行型Z) |
| 開発チーム | Nissan Acceleration Team(NAT / 日産社員ボランティア) |
| 準拠カテゴリー | SCCA Touring 2(T2)クラス規則 |
| エンジン制御・吸排気 | VR30DDTT + ターボリストリクター + コールドエアインテーク + NISMO GT4マフラー |
| 冷却システム | オールアルミラジエーター、NISMOヒートエクスチェンジャー、エンジン&デフクーラー |
| サスペンション・足回り | NISMO製車高調&スウェイバー、Z1 Motorsports製ブッシュ・マウント類 |
| ブレーキ・ホイール | Z1 Motorsports製トラックビッグブレーキ(フロント) + RAYS製 18×11J 鍛造ホイール |
| タイヤ | マキシス製 RC-1(275/35ZR18) |
| 安全装備 | SCCA規定競技用ロールケージ、サベルツ製シート&6点ハーネス、自動消火装置 |
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競合比較・市場での位置付け
北米のクラブマンレースやグラスルーツモータースポーツ(アマチュアレーサー主体の競技)において、市販スポーツカーをベースにしたT2クラスは非常に人気のあるカテゴリーで・・・。
| 車種・アプローチ | モディファイの特徴 | トヨタ GRスープラや他社競合との比較 |
| GT4カスタマーマシン(完成車) | メーカーが数百万円〜数千万円で販売するプロ仕様 | 非常に高価であり、個人ユーザーが気軽に参戦するにはハードルが高い |
| Project NAT2(SCCA T2仕様) | 市販Z+市販パーツ(NISMO/Z1)で構築 | 市販車からステップアップしやすく、手頃なコストで高いサーキット走破性を実現 |
Z34型から現行型へと進化を遂げたフェアレディZではありますが、メーカーのエンジニア自身がアフターパーツやNISMOパーツの組み合わせを検証し、実戦に耐えうるパッケージを提示したことの意味は極めて大きいと言えます。
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補足情報
「Project NAT2」のプロジェクトからは、自動車メーカーの枠を超えた「クルマ好きカルチャー」との深いつながりが見えてくるかのようであり・・・。
- 市販パーツの組み合わせによる高い再現性:このマシンに使用されている多くのパーツ(NISMO製パーツやZ1 Motorsports製パーツ)は一般のユーザーでも購入・装着が可能なコンポーネントで構成されており、Zオーナーにとって最高の手本(レシピ)となる
- ヘリテージデザインと現代マシンの融合:クラシックなレトロカラー(BREトリコロール)は、最新のシャープなボディラインを持つ現代のZにも完璧にマッチすることが証明される
- サーキットスペックの熱対策:ボンネットにはTrackspec Engineering製のフードルーバーが追加され、ツインターボエンジンの熱気を効率的に排出するなど、実用的な空力・熱害対策が施されている
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結論
日産の社員ボランティア「NAT」が自らの手で作り上げた「Project NAT2」は、単なる見せかけのカスタムカーではなく、歴史への敬意とサーキットでの勝利を目指す情熱が宿った「真のレーシングマシン」。
このいざマシンが実際にサーキットのグリッドに並び、爆音を響かせて疾走するとなったならば、世界中のフェアレディZファンやモータースポーツ愛好家を熱狂させることとなりそうですね。
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参照:NISSAN


















