2022年4月の国産車販売ランキングが公開！GR86はいまだ絶好調、SUVも人気をキープ。一方、モデルチェンジしたばかりのノア/ヴォクシーは思ったほど伸びずミニバンが低調

｜　安価なスポーツカーの需要は思ったよりも根強かったようだ　｜

前年同期比を上回ったメーカーは「三菱だけ」

さて、2022年4月の乗用車販売台数が公開に。

まず全体では80万4708台が販売され、これは昨年比85％という水準にとどまり、メーカー別だとトヨタが39万1104台（前年比81.2％）、ホンダが9万3041台（昨年比94.5％）、日産が9万849台（98.4％）、マツダが4万9873台（昨年比87.9％）、スズキが3万2591台、スバルが2万6714台（73.0％）、三菱が1万7671台（昨年比113.1％）、レクサスが1万4709台（前年比71.9％）、ダイハツが1万3187台（昨年比84.1％）という数字です。

スポーツカー、SUVがやはり好調

そして以下が2022年4月の車種別登録状況ですが、ノートが販売を伸ばしており、かつてのように「1位」を奪取するんじゃないかと期待させます。

たしかに最近ノートはよく見かけるように思いますし、非常にスタイリッシュなデザインを持っており、トヨタの有機的なデザインとは異なって都会的でシャープな雰囲気を持っているため、積極的に選ぶ理由があるクルマなんじゃないかと考えています（トヨタのデザインを受け入れられない人にも向いている）。

そのほかノアやヴォクシーが意外と（新型が登場したばかりなのに）ふるわず、ミニバンは全般的に調子が良くないようですね（とくにホンダ・オデッセイは前年比27％と大きく落ち込んでいる）。

反面調子が良いのはやはりSUVであり、ハリアー、ライズ、RAV4、CR-V、アウトランダー（これは前年比7.4倍）などは高い人気を誇ります。

加えてスポーツカーの調子も悪くはなく、GR86は前年比（トヨタ86比で）4倍と勢いが衰えず、マツダ・ロードスターは前年比1.2倍。

これを見ると、数カ月後にはデリバリーがはじまる新型フェアレディZの売れ行きにも期待してしまいますが、発売以来このランキングに入ったことがないGRスープラの状況を鑑みるに、「比較的安価なスポーツカーしか売れない」のかもしれません。

もしそうだとすると、いたずらに（ターボ化で）パワーアップを行わず、コスト上昇を避けたGR86の戦略は正しかったということになりそうですね。

2022年4月の国内乗用車販売状況はこちら

参照:日本自動車販売協会連合