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トヨタが新型ヤリス(ヴィッツ)に採用するGA-Bプラットフォームを公開。やはり日本と欧州のヤリスはマツダのOEMではなくトヨタ自家製(しかもキモ入り)?

2019/09/06

| 新型プラットフォームは”ハンドリング最大化”。新型ヴィッツGRも期待できそうだ |

トヨタが新型ヤリス(ヴィッツ)に採用する「GA-B」プラットフォームを公開。
これはトヨタ得意のTNGA思想に基づいて設計されたもので、「ハンドリング性能を最大化」したことが特徴。

各部ジョイントを強化したことで強靭無比なボディ剛性を誇り、フロントサスペンションはマクファーソンストラット、リアサスペンションはトーションビームもしくはマルチリンク。

北米ヤリスと日本/欧州ヤリスは別モノ?

そこでふと思うのが「え?次期ヤリス(ヴィッツ)はマツダ2(デミオ)のOEMじゃないの?」ということ。
実際に北米版ヤリスはマツダ2と共通の車体を持つようですが、今回公表された内容を見るに、日本と欧州のヤリスはウワサどおり、どうやら「別モノ」。

欧州市場にとってヤリスは「トヨタのモータースポーツイメージを高めるための」重要なモデルであり、モータースポーツを「まさかマツダのOEMで戦う」わけにもゆかず、また競争の厳しい日本国内のコンパクトカー市場においても「マツダ2のOEM」を発売するわけにはゆかない、ということなのでしょうね。

マツダとトヨタは実は「仲が悪い」?

なお、北米でのヤリスがMAZDA2と共通なのは「トヨタとマツダとが北米において共同で工場を建設したから」。
両者がここで協力し、生産を行うことでコストを抑えるという目的があったわけです。

そしてマツダとトヨタは提携関係にあるものの、両者の間には「ちょっとした溝」を感じることも。
というのも、トヨタはEVについて「スバル、ダイハツ、スズキ」と共同戦線を貼ることにしていますが、ここではマツダは「蚊帳の外」。

そしてマツダはマツダで「トヨタとは違う」というコメントを出し、EVにおいては相容れない姿勢を見せています。

一方、プラットフォームやエンジンについては共同開発のウワサも残り、実際どうなのマツダとトヨタ、という感じではありますね。

GA-Bプラットフォームはフレキシブル

それはともかくとして今回のGA-Bを見てみましょう。
これが新型ヤリスに使用されることが明らかになっており、となるとグローバルで見た場合、ヤリスは「マツダのOEM(北米)」と「トヨタ自社開発(今回のGA-B)」との2つがある、ということに。

実際のところ、北米版ヤリスのホイールは4穴、GA-Bでは5穴。
そしてこのところ頻繁に目撃される新型”GR”版ヤリスは5穴ホイールを装着しており、こちらのGA-Bプラットフォームを採用しているであろうことがわかります。

そしてこのGA-Bプラットフォームの一つの特徴は「汎用性が高い」ということ。
ホイールベース、トラック(トレッド)の変更自由度が高く、様々な車種に使用可能であることがわかります。

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さらには最低地上高も調整できるので、SUVにも対応可能。
実際に、C-HRの下に位置するSUVへの転用も考えられているようですね。

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そのほか、低重心、低いヒップポイント、ステアリングホイールの位置などドライビングポジションにこだわったプラットフォームでもあり、将来的にはスポーツカーに対して採用される可能性があるのかもしれません。

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ただしフロアにはプロペラシャフトを通すスペースはなく、FF専用(もしくは後輪をモーターで駆動するハイブリッド4WD)。

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オーバーハングは極端に短く、室内空間を最大限に取っていることもわかりますね。

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