| しかしオリジナルを超えるのは容易ではなかったようだ |
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さて、これまでにも「現代版ホンダCR-X」や「新型フェアレディZ」、「80スープラ風の新型スープラ」といったオリジナル作品を公開してきたカーデザイナーのスケッチモンキー氏。
今回はあの名車、トヨタ2000GTを現代風に手直ししたレンダリングを公開しています。
トヨタ2000GTは1967-1970年に生産されたトヨタのスポーツカーで、トヨタとヤマハとの共同開発によるもの(その意味ではレクサスLFAとの共通点がある)。
350台程度が国内仕様/海外仕様合わせて製造され、オープンの特別仕様車がボンドカー(「007は二度死ぬ/1967年」)として使用されたことでも有名ですね。
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2000GT発売時の価格は238万円ですが、これは当時の大卒初任給の価格が3万円以下であったことから推測し、現代の貨幣価値に換算すると2000万円くらいの価格設定だとされています。
現代版トヨタ2000GTはこうやって作る
まずこちらはベースとなる「当時の」トヨタ2000GT。
ジャガーE-Typeを彷彿とさせるデザインでもあり、1969年に登場したフェアレディZもまた「ジャガーE-Typeのデザイン的影響を受けた」クルマでもあるので(フェアレディZの生みの親でもある片山氏=Mr.Kが、デザイナーに対し、”こんなデザインにして”とジャガーE-Typeのミニカーを渡したという)、この時代のスポーツカーというと、ジャガーE-Typeがお手本だったのかもしれませんね。
![toyota-2000gt](https://live.staticflickr.com/65535/49807892853_130e007349_c.jpg)
そしてスケッチモンキー氏は「ここを修正」というところをピックアップ。
フロント、サイド、リアを地面に近づけ、ホイールを大径化し、ランプやドアハンドルなどを現代風に直してゆくようですね。
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そこでサクサクと不要なパーツを消去。
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フロント、サイド、リアを調整し、ヘッドライトやドアミラーのポジションを調整。
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ホイールも現代風に。
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完成。
フロントにはエアダム風のスポイラー、サイドにもスポイラーが追加され、ウインドウモール類はブラックにペイントされ、ドアハンドルはフラッシュマウントに変更されています。
こうやって見ると、「そもそも他人の作品を修正するのがいかに難しいか」そして「やはりオリジナルを超えるのは難しいか」ということもわかります。
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ぼくらとしては、「過去の名車のリバイバルを」と考えたりしますが、もとのデザイナーと違う人が手を加えた作品はもうオリジナルではなく、(自動車メーカーの)デザイナーもそれを理解しているために「安易にリバイバル」を行わず、新しいデザインを作成するのかもしれませんね。
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ほかにはこんな「トヨタ2000GTリバイバル」も
なお、トヨタ2000GTは名車中の名車でもあり、そのために多くのデザイナーが挑戦するモチーフ。
過去にはこういった作品が公開されています。
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なお、トヨタGRスープラは「FT-1コンセプト」のデザインを踏襲していますが、FT-1自体は「フロントとサイドウインドウについて、2000GTを意識した」と公式見解を述べており、これもある意味では「2000GTのリバイバル」と言えるかもしれません。
![FT1-2_W1920_H1012](https://live.staticflickr.com/65535/49808822167_29bccf1f2e_c.jpg)
VVIA:TheSketchMonkey, TOYOTA