え？これがレクサス？？アウトドアでの走行に特化したバギー「レクサスROVコンセプト」の詳細が公開

｜　現時点では市販可能性については言及されず。なおコンセプト発表の目的もやや不透明　｜

環境に配慮したクルマで環境を破壊しそうな走行を行うということにもちょっと矛盾を感じる

さて、レクサスが先日チラっと紹介した「レクサスROVコンセプト」の詳細を発表。

これは水素を燃料とするレクレーションビークルであり、「パワースポーツをコンセプトとする新エネルギー車を提案できるのはテスラのみではない」ということを証明するコンセプトなのだそう（おそらくはサイバートラックと比較したいのだと思われるが、スケール感がぜんぜん違うようにも思う）。

搭載されるのは「1リッターの水素エンジン」で、レクサスいわく耐久レースに参加したカローラに積まれるエンジンとは遠縁にあたる、とのこと。

ちなみにこのエンジンが排出するローカルエミッションは「エンジンが燃焼する際に発生する少量のオイル」のみだとされ、しかしパワーについては非公表。

意外とレクサスROVコンセプトのサイズは大きかった

なお、このレクサスROVコンセプトのボディサイズは全長3,120mm×全幅1,725mm×全高1,800mm（123×68×71インチ）で、画像で見るよりも意外と大きいという印象ですね。

ボディカラーはこのROVコンセプト専用に開発されたダークブロンズで、「グリル」ではなく「パネル形状」で再現されたスピンドルグリルを持っています。

ヘッドライトやテールランプもレクサスを強く連想させる意匠を持っており、リアには新型NXにて導入された新しい「LEXUS」文字。

相当量のトラベルを持つサスペンション、そしてアンダーガードも装備しています。

インテリアは「Tazunaコンセプト」に基づく

そしてこのレクサスROVコンセプトのインテリアは「Tazuna」コンセプトに基づくといいますが、このTazuna（手綱）コンセプトはレクサスLF-Z発表の際にアナウンスされたもので、かんたんに言うと「レクサスがこれまでにも進めてきた、人間中心というコンセプトをさらに高次元で具現化したもの」。

シートにはサスペンションを内蔵して快適性を追求するとともに、耐久性に優れた合成皮革を採用しているそうですが、けっこう肉厚でしっかり体をホールドしてくれそう。

メーター類は「ドライバーが運転に集中できるように、必要な情報をシンプルに表示する」"という新しいコンセプトを採用しています。

レクサスヨーロッパの責任者であるスピロス・フォルティノス氏は、「レクサスROVコンセプトは、アウトドアへの情熱と冒険心を持つ高級志向の消費者が増えていることに対する我々の回答です。このコンセプトは、ライフスタイルを重視した製品を開発したいという当社の希望と、カーボンニュートラルに貢献する新技術の研究を融合させたものです」とコメントしています。

実際にこのレクサスROVコンセプトが発売されるかどうかについては言及されていませんが、中東あたりでは裕福な人達が砂漠でバギーをかっ飛ばすというアクティビティに熱中しており、そこに「レクサス」のバギーが登場したとなると、多くの富裕層が「食いつく」かもしれません。

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