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トヨタ・オリジンはあと3年で米「25年ルール」対象に!そのレトロなルックスに注目が集まり、青田買いと海外流出がはじまりそう

2022/02/24

トヨタ・オリジンはあと3年で米「25年ルール」対象に!そのレトロなルックスに注目が集まり、青田買いと海外流出がはじまりそう

| たしかにトヨタ・オリジンはそのレトロで品質の高い内外装からして「タイムレス」な輝きを維持しそう |

トヨタのプライドを結集させたクルマだけあって投資対象としては最適かも

さて、アメリカには「新車当時、アメリカで発売されなかったクルマは、その後25年間アメリカで発売できない」という”25年ルール”が存在し、裏を返せば「25年経てばアメリカへ自由に輸入できる」ということになります。

よって、今だと1997年に発売されたクルマがその25年ルールの対象(というか対象外というべきか)になり、アメリカへと輸入するため、多くの業者が1997年発売のクルマを仕入れていて、これが原因で中古相場が急騰したりすることがあるわけですね。

やはり人気なのは日本車

この25年ルール対象で人気なのは、欧州自動車メーカーが自国や欧州のみで発売したハードコアモデル等ではありますが、やはり最も注目されるのは日本車。

現地ではJDM(Japanese domestic market=日本国内)仕様車として一般に認知され、2022年にはインプレッサWRX タイプR(GC8D)、シビック・タイプR(EK9)、ニスモ400R(R33)、パジェロエボリューション、プリウス(NHW10)が解禁となり、当然ながらこれらの価格が上がっているわけですね。

2022年に米「25年ルール」対象となり輸出できるクルマ5選!「インプレッサWRX タイプR(GC8D)」「シビック・タイプR(EK9)」「ニスモ400R(R33)」「パジェロエボリューション」「プリウス(NHW10)」
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ただ、「25年ルール対象」となってから購入するのでは時すでにおそく、実際には(アメリカの業者は)25年ルール対象の数年前から車両を仕込むことになり、つまりは「青田買い」も現在では主流となっています。

トヨタ・オリジンに注目が集まる

そこで現在注目されているのがトヨタ・オリジン。

発売は2000年なので、25年ルールの対象となるには「あと3年」ほどありますが、他に類を見ないクラシカルなルックスが注目を集めているわけですね。

このオリジンは、トヨタが国内自動車生産累計1億台に到達した際、その記念事業のひとつとして企画されたもので、初代クラウン(トヨペット・クラウン)をモチーフとしていますが、その初代クラウンは当時の自動車先進国であったアメリカのクルマを参考としたもよう。※オリジンの名称そのものがOrigin=起源を表している

ただ、日本の道路事情や当時の技術レベルを反映させて「アメリカのセダンを小さく」したような形状となっており、そしてオリジンも初代クラウンへのオマージュという側面から「アメ車っぽい」雰囲気を持つこととなっていて、これが微妙にアメリカ人の郷愁をそそるのかもしれません。

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そんなオリジンですが、ベースは「プログレ」、しかし観音開きドアという珍しい構造を持っており(これもアメリカ人が結構好きな要素)、丸みのある落ち着いたスタイルを持っています。

全長は4560ミリ、全幅1745ミリ、全高1455ミリ、ホイールベースは2780ミリ、車体重量は1560kg、そして搭載されるエンジンは3リッター直6(158PS)。

なお、直6エンジン搭載車については、ハンドル位置を変更する際に構造的な変更が大きくなってしまい(エキゾーストマニフォールドが片側からしか出ていないので)、そのために(当時のスカイラインしかり)左ハンドル化されずに輸出されないといったケースが多いようです。

ただ、その後「グローバルモデル」という概念が広く普及し、世界中で販売できるよう、左右ハンドルどちらへもコンバートしやすいV型エンジン搭載車種が増えることになり、さらに最近では「左右どちらのハンドルでも」変更が容易なように設計された直6エンジン搭載プラットフォームも登場しています(そのため、当時の”直6エンジンを搭載した日本車”の特殊性が際立っている)。

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そしてオリジンに話を戻すと、「いつかはクラウン」の元祖を再現しただけあって内外装のつくりは精緻を極め、当時としては驚くべき装備もいくつか見られており、たとえば4段階の設定が可能な空気清浄機、デュアルゾーンオートエアコン、DVDボイスナビゲーションを搭載したポップアップ式のインフォテインメントシステムはそういった代表例でもありますね。

さらには「縫い目のピッチにまでこだわった」本革シート、重厚な本木目パネルも装備され、現在のレクサスが主張する「匠の技」を駆使したクルマで、雰囲気的には「毎日乗れるセンチュリー」といったところ。

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なお、オリジンは当時としては破格、そしてセルシオよりも高価な700万円という新車価格にて売りに出されており、現在の日本の中古市場では、比較的安価なもので200万円以下、しかしある程度のレベルを持っていると600万円前後、そして極上コンディションだと「応談」という個体も存在します。

生産台数はわずか1063台にとどまり、その希少性、タイムレスな魅力を放つ内外装を見るに、今後その価値を上げることも容易に想像でき、現在アメリカで注目されているのにも「納得」です。

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トヨタ「オリジン」を紹介する動画はこちら

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参照:Toyota, AmaMotor

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