次期レクサスRCは600馬力以上を発生するスーパーカーとなりアストンマーティン・ヴァンテージやメルセデスAMG GTと公道 / サーキットにて真っ向勝負とのウワサ

｜　今の流れを考慮すると、トヨタが実際に「600馬力のスーパーカー」を発売する可能性は非常に高い　｜

ただしいくつかの疑問も残されている

さて、次期レクサスRCに関するウワサがいくつか登場しており、これらによるとどうやら新型レクサスRCはアストンマーティン・ヴァンテージ、そしてメルセデスAMG GTにも対抗しうるスポーツカーとなるもよう。

現時点では「V8ツインターボ＋ハイブリッドにて600馬力を発生し、2026年1月に発表される」「GR GT3と非常に良く似た外観になる」と言われていますが、実際のところ、これらのウワサは数年前に登場し、そして一貫して囁かれ続けているため、おそらくはこのまま真実になるものと思われます。

すでに新型レクサスRCのプロトタイプが走行中

なお、このレクサスRCはGR GT3と「外観上だけではなく」機械的な多くの類似性を持つとされ、つまるところGR GT3のストリートバージョンがレクサスRCになると言われます。

現行レクサスRCもモータースポーツに参戦しているものの、（ベース車両であるRC Fのポテンシャルに起因して）いまひとつ存在感を発揮できず、そして（モータースポーツでの戦績が重視される）北米ではディーラー網が切に「モータースポーツで勝てるクルマ」を欲していると言われ、よってトヨタはモータースポーツに勝てるレーシングカーとしてまずはGR GT3を設計し、それを公道走行バージョンへとデチューンし「レクサスRCとして」発売する、と言われているわけですね。

つまり、まず市販車を発売し、それをレーシングカーに仕立て上げるという（現行レクサスRC Fとは）逆のルートをたどることになりますが、これは改造範囲が限定されているGT3クラスにて勝つには「必須」の方程式であり、「モータースポーツを起点としたいいクルマづくり」というトヨタの考え方にも合致します（開発が中止されたと言われるGRスーパースポーツも同様の考え方である）。

そしてこのGR GT3のプロトタイプはすでにスパ・フランコルシャンほかいくつかのサーキットでも目撃されており、たしかにその姿を見ても「GT GT3そのまんま」。

GR GT3=次期レクサスRCのウワサが確かならば、レクサスRCもこのロングノーズ・ショートデッキという古典的なスタイルをもって登場することになりそうですが、もちろんこの大きなリアウイングは取り外され、公道走行バージョンにはハイブリッドシステムが付与されるのではと見られています（現時点ではGT3クラスに参戦するとなるとハイブリッドシステムを使用できず、フェラーリ296GTBも参戦に際してはノンハイブリッド化されている）。

「トヨタ」なのか「レクサス」なのか

なお、ちょっと気になるのは公道バージョンが「レクサスRC」として発売されるのは間違いないとして、レーシングバージョンが「GR GT3」を名乗るのかどうか。

レクサスの主要市場である北米でのセールスを考慮するならばレーシングカーも「レクサス」の名を使用すべきであり、しかしトヨタがモータースポーツで推しているのは「GR」。

現在北米でトヨタのモータースポーツ活動を担うのはTRD（日本とは別の組織）であり、北米でのGR（Gazoo Racing）の存在感は強くなく、しかしトヨタとしては世界的にトヨタのモータースポーツ部門＝GRという共通認識を持たせたいはずであり、その意味においても「GR GT3」として走ることになるのかもしれません（その場合、北米のレクサスディーラー網の期待を裏切ることにはなってしまうが、長い目で見るとやむをえないだろう）。※GT3クラスに参戦するレーシングカーは市販車との共通性を持たねばならないが、ブランドや車名の共通性までもが求められるのかどうかはわからない

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