| ミウラはどんなボディカラーでもよく似合う |
ランボルギーニのクラシックカーを扱う部門、「ポロストリコ」。
車体のレストアのみならず、パーツの復刻、説明書の復刻販売も行っています。
そして今回、「ランボルギーニ・ポロストリコ」が公開した「最新作」は”アッズーロ・メキシコ(Azzurro Mexico)”にペイントされたランボルギーニ・ミウラP400 S。
なお、このアッズーロ・メキシコにペイントされたミウラは「わずか6台しかない」とのこと。※ミウラの生産台数は750~875台くらいだと言われる
最初のオーナーはイタリアでは伝説とまで言われるミュージシャン
このランボルギーニ・ミウラP400 Sの最初のオーナーはイタリアでもっとも成功したミュージシャンの一人と言われる「リトル・トニー(本名:アントニオ・チアッチ)。
合計で3台のミウラを購入するほどのミウラオタクだったようですが、1972年3月2日にこのアッズーロ・メキシコにペイントされたミウラの納車を受け、その2年後にローマで登録された、とのこと。
現在このミウラP400 Sを所有するのはイタリア人のコレクターで、ランボルギーニ・ポロストリコはこのオーナーの要望に応える形でミウラを完全にレストア。
当時の記録を参照しながら「完全に当時と同じ状態」へと復元がなされており、文字通り「新車の輝き」を放っているようですね。
なお、このミウラはコモ湖畔にて開催される「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」に出品されるとアナウンスされていますが、出品されるクラスは「Baby You Can Drive My Car: Cars of the Music Stars」。
つまり、過去に有名なニュージシャンが所有していたクラシックカーということですね(そんな部門があるとは知らなかった)。
こちらは真上から見たランボルギーニ・ミウラ。
かなり珍しい構図だと思います。
こちらはさらに珍しい、カウルを開いて真上から見た図。
ランボルギーニ・ミウラは、カウンタックと並ぶランボルギーニの重要資産ではあるものの、「V12縦置きミドシップ」「シザースドア(ガルウイング)」を持つ後継モデルが作られたカウンタックとは異なり、直接の後継モデルが存在しないのが残念。
たしかにミウラの「エレガントな」ボディラインは、現在のランボルギーニの象徴とも言える「エクストリームな」デザインとは大きく乖離があり、ミウラっぽいデザインは投入しにくいということもあるのかもしれませんね。
リアに見られる「ルーバー」「ハニカム」はデザイナーのマルチェロ・ガンディーニが好んで用いたモチーフ。
現代の「ウラカン」にもこれらは引き継がれています。
ミウラのボディサイズは全長4360ミリ、全幅1780ミリ、全高1080ミリ。
ウラカンの「1165ミリ」よりもかなり低く、まさに地を這うようなスタイルですね。
なお、ぼくが思うのは「ランボルギーニで、ミウラほど多彩なボディカラーが似合うクルマは他にないだろう」ということ。
ほかのモデルのように固定された(ボディカラーの)印象もなく、ブラックでも、グリーンでも、レッドでも、オレンジでも、イエローでも、シルバーでも、ゴールドでも、ブルーでも、どんなボディカラーでもマッチしてしまうのがミウラだと考えています。
インテリアも(当然ですが)完璧に復元。
メーターフードやセンターコンソールなど、丁寧に縫われたレザーが「古き良き時代」を彷彿とさせますね。
VIA:Lamborghini