>中国/香港/台湾の自動車メーカー

ロータス/ボルボの親会社「吉利汽車」のEVブランド、ZeekrよりカッコいいEV「X」登場!このデザイン、そして割安な価格となると既存自動車メーカーは相当に苦戦しそう

2023/02/09

ロータス/ボルボの親会社「吉利汽車」のEVブランド、ZeekrよりカッコいいEV「X」登場!このデザイン、そして割安な価格となると既存自動車メーカーは相当に苦戦しそう

| 「必要に迫られて」EVを購入することが多い欧州の消費者であれば、コストパフォーマンス優先で中国産EVを選んでもおかしくはない |

ルノーやプジョー、シトロエンなど普及価格帯のクルマを扱うブランドはかなり苦戦するだろう

さて、ボルボやロータスの親会社である吉利汽車(Geely)が展開するブランド、Zeekr(ジークル/ジーカー)。

(同門のLynk&Co同様)なかなかにスタイリッシュなクルマを発売することで知られますが、今回発表されるZeekr XはZeekr 011(シューティングブレーク)、Zeekr 009(ミニバン)に続く3番めのZeekrです。

なお、発表のつい数日前にはカモフラージュを身にまとうプロトタイプが目撃されているものの、そこからわずか数日後の正式発表となっており、ここでその詳細を見てみましょう。

Zeekr Xはこんなクルマ

このZeekr Xは同ブランドのデザイン言語「クリプトン(Krypton)」を進化させたもので、北欧ヨーテボリにあるデザインスタジオにて形作られたもの。

さすがはスカンジナビアンデザインだけあってシンプルそしてモダンな雰囲気を持ち、フロントにはスプリットヘッドライト、そして短いボンネットが装備されています。

Zeekr-X (2)

なお、このZeekr XはピュアEVということもあってAピラーを前に移動させる事が可能となっていて(エンジンを搭載すると、バルクヘッドとの位置関係によって、Aピラーをここまで前に持ってくることが難しい)、そのため広いグラスエリアとキャビン、塊感のあるフォルムを演出できているようですね。

ボディサイズは全長4,450ミリ、全幅1,836ミリ、全高1,572ミリという比較的(現代では)コンパクトな部類となり、ホイールベースは2,750ミリ。

GeelyのSEAモジュラープラットフォームをベースとしているとアナウンスされていますが、これはZeekr 001とZeekr 009、そして新しいスマート#1、そしてボルボEX30とも共有されるもの。

Zeekr-X (5)

中国資本となった新生スマートから第一号車「#1」発表!過去最大サイズでSUV、ピュアEVに264馬力へと変貌を遂げメインストリームで勝負に出る
中国資本となった新生スマートから第一号車「#1」発表!過去最大サイズでSUV、ピュアEVに264馬力へと変貌を遂げメインストリームで勝負に出る

| このクリーンでスマート、丸っこい外観は中国でかなりの人気となりそうだ | 新スマートは米国では販売されず、日本市場への導入も不透明 さて、スマートが新生代モデル「#1」を発表。これはスマートの株式 ...

続きを見る

フェンダーアーチ、ドアミラー、ルーフにはグロスブラックのアクセントが施され、ドアハンドルは「レス(ドアの開閉方法は不明)」、ルーフ後端は下側へ、リアバンパー下部は上に持ち上げられることで「絞り込まれた」感が演出され、これらによって生活臭が排除されているようにも感じられます。

Zeekr-X (4)

おそらくはパワートレインを新型スマート#1と共有

テールランプはデイタイムランニングランプ同様、いくつかの分割されたエレメントにて構成されますが、ストップランプやウインカーがどのように発光するのかは不明です。

現時点では、このZeekr Xの技術的仕様やスペックについては公表されておらず、わかっているのは0-100km/hまでの加速を4秒以下でこなすことのみ。

スマート#1、スマート#1ブラバスと近い、もしくは同様のパワートレインを持つと考えてよく、となると272馬力のシングルモーター、もしくは428馬力のデュアルモーターを有することになるのかもしれません。

Zeekr-X (3)
中国資本になったスマートから「#1 ブラバス」登場!スマートなのに422馬力、0−100km/h加速はポルシェ911カレラSと同じ3.7秒
中国資本になったスマートから「#1 ブラバス」登場!スマートなのに422馬力、0−100km/h加速はポルシェ911カレラSと同じ3.7秒

| やはり中国の自動車メーカーはやることが毎回過激だ | 性能はもちろん、その価格もこれまでのスマートとは大きくかけ離れている さて、中国にてリブートされた新生スマート「#1」にブラバス仕様が登場。現 ...

続きを見る

Zeekr Xは中国市場にて2023年第2四半期発売されると紹介されていて、その後には電動コンパクトクロスオーバー/SUVセグメントが活況を呈している欧州市場にも投入されるそうですが、おそらくその価格は非常に競争力のあるものとなるのは間違いなく、ステランティスCEO、カルロス・タバレス氏が言うように「欧州自動車メーカーの一部EVが駆逐されてしまう」可能性が現実となるのかもしれません。

ブログ
ステランティスCEO「我々はこれから直面するであろう、中国製の安価なEVとの戦争に備えねばならない」。一般に中国では欧州より140万円、もしくは40%ほどEVを安く製造できるようだ

| 正直生産コストではどうやっても欧州製EVは中国製EVに勝てないと思う | 関税によって中国製EVの輸入を抑さえねば欧州の自動車産業は壊滅状態となる可能性も さて、ステランティスCEO、カルロス・タ ...

続きを見る

合わせて読みたい、関連投稿

中国ZEEKRが高級電動ミニバン「009」を発表!トヨタがアルファードで開拓した市場に続々電動モデルが参入し、やはりトヨタは大きく出遅れたようだ
中国ZEEKRが高級電動ミニバン「009」を発表!トヨタがアルファードで開拓した市場に続々中国製電動モデルが参入し、トヨタは大きく出遅れることに

| 乗降時には車高が下がって乗降を助ける「尊貴上下儀式」オプションも | もはやトヨタがこの分野で存在感を発揮することは難しいだろう さて、現在スマート、ロータス、ボルボなどを傘下に収める中国の吉利汽 ...

続きを見る

中国GeelyがGoogleの自動運転プロジェクト、ウェイモ向けのコンセプトカーを公開。運転席がない文字通りの「完全自動運転」、果たして実現はできるのか
中国GeelyがGoogleの自動運転プロジェクト、ウェイモ向けのコンセプトカーを公開。運転席がない文字通りの「完全自動運転」、果たして実現はできるのか

| 中国Geelyはロータス、ボルボを傘下に収め、メルセデス・ベンツ、アストンマーティンとも関係が深い | もしかすると近い将来、自動車業界における「中心的役割」を果たすかも さて、最近中国の自動車メ ...

続きを見る

中国車も「オフローダー」の時代?大人気モデルLynk & Coをサファリ風にしてみたレンダリングが登場。クルマに先入観の無い中国メーカーだけに本当に作りそう
中国車も「オフローダー」の時代?大人気モデルLynk & Coをサファリ風にしてみたレンダリングが登場。クルマに先入観の無い中国メーカーだけに本当に作りそう

| おそらく「売れる」となると多くの中国自動車メーカーがこの路線になだれ込みそう | もともと中国ではクロスオーバーが非常に好まれる さて、質の高い「もしも」系レンダリングを積極的に公開している中華系 ...

続きを見る

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->中国/香港/台湾の自動車メーカー
-, , , , , , ,