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このカッコいいEVが367万円!中国からZeekr Xが衝撃プライスで登場、親会社はロータスやボルボ、スマートを傘下に収める吉利汽車

2023/04/16

このカッコいいEVが367万円!中国からZeekr Xが衝撃プライスで登場、親会社はロータスやボルボ、スマートを傘下に収める吉利汽車

| テスラはもちろん、BYD、ヒョンデもかなわないほどの(EVとしての)価格性能比を持つようだ |

おそらく中国や欧州では「テスラキラー」として大きな人気を博することになるだろう

さて、今年2月にその情報が一部解禁され、多くの人を驚かせた中国の吉利汽車(Geely)がが放つ新型車、Zeekr X。

このZeekr(ジーカー/ジークル)は同社のブランドの一つなのですが、同じく吉利汽車傘下にあるLynk&Coとの共通性を強く感じさせるデザインを持っており、正直「かなりカッコいい」と考えています。

ただ、このZeekrブランドの各車はモデルごとに異なるデザインを採用していて、これまでに発表されたZeekr 001とZeekr 009はこれまたZeekr Xとはほぼ共通性がないデザインを持っおり、現時点でのブランドコンセプトがまだ見えてこない状態でもあるわけですね。

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Zeekr-X (4)

ただしここからは何らかの展開があると考えていいい

しかしながらこの吉利汽車は現在ロータス、ボルボ、ポールスターを傘下に収めており、いずれも明確なコンセプトのもとに展開を行っているため、このZeekrの「一見して統一感がない」デザインもどこかでその理由が明確になってくるのかもしれません。

Zeekr-X (2)

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そこでこのZeekr Xについて触れてみると、これは吉利汽車の持つサステイナブル・エレクトリック・アーキテクチャー(SEA)をベースとし、シングルモーターとデュアルモーターの2種類のパワートレインを用意するピュアエレクトリックカー。

Zeekr-X (3)

デュアルモーター仕様だと315kW(422馬力)、543Nmというトルクを持っており、0-100km/h加速はわずか3.7秒という俊足ぶりを見せ、シングルモーター仕様(268馬力)であっても0-100km/hを5.8秒で走破するというので、かなりな高性能車と言って良いかもしれません。

Zeekr-X (5)

Zeekr Xの全モデルには、NMCケミストリー製となる66kWhのバッテリーパックが搭載され、シングルモーターでは1回の充電で最大560km、デュアルモーターだと1回の充電で最大512km走行できるとしています(いずれも中国のCLTCテストサイクルによる計算値)。

このCLTCサイクルは”甘め”の数値を持つものの、このバッテリーサイズはなかなか大きく、スタンダードなテスラ・モデルY(5,834,600円)のバッテリーが57.5kWhであることを考えるとけっこうな”大判振る舞い”。

Zeekr-X (6)

Zeekrによれば、このZeekr XはIPB(Integrated Power Brake)システムと4輪独立サスペンションにより、快適性と性能をバランスさせながら優れたドライバビリティを提供するとのことで、AWDバージョンだと走行状況に応じて2輪駆動と4輪駆動をシームレスに自動切り替えることができる、とのこと。

Zeekr-X (10)

もちろんプラットフォームやバッテリー、パワートレイン、制御システムについてはロータスやボルボ、ポールスターと多くを共有しているものと思われ、そこから察するに走行性能や信頼性は折り紙付きだと考えていいのかも。※プラットフォームはスマート#1、ボルボEX30との共用

Zeekr Xはユーティリティにも優れる

このZeekr Xのボディサイズは全長4,450ミリ、全幅1,836ミリ、全高1,572ミリという比較的コンパクトな部類となり、ホイールベースは2,750ミリ。

このセグメントでは珍しく4席または5席を選択することができ、後部収納スペースを確保するためにシートを上に折り畳むことができる電動フォールディングリアシートを備えていて、トランク容量は全席着座時で362リットル、リアシートを畳んだ状態では1,182リットル。

Zeekr-X (9)

インテリアでは、1.2平方メートルの面積を持つパノラマダブルペインガラスキャノピー、14.6インチの巨大なフローティングメインスクリーン、ワイヤレススマートフォン充電パッド、アンビエント照明など、プレミアムカー並みの機能が盛り込まれています。

Zeekr-X (8)

ただ、このZeekr Xにおいてもっとも注目すべきはその価格であり、シングルモーターモデルだとなんと189,800元(現在の為替レートで367万円)に設定されており、デュアルモーター版であっても209,800元(405万円)。

Zeekr-X (7)

Zeekr Xはまず中国、その後に欧州で発売されるそうですが、テスラ・モデルYの強力なライバルとなることは間違いない、とも考えています。

上述の通りテスラ・モデルYは(バッテリーサイズ57.5kWhで)5,834,600円、75kWhの大型バッテリーを積むロングレンジで670,600円。

参考までにBYD ATTO3はバッテリーサイズ56.56kWh(シングルモーター)で440万円、ヒョンデ・アイオニック5はバッテリーサイズ58kWh(シングルモーター)で479万円という設定なので、いかにこのZeekr Xが競争力のある価格を持っているかがわかりますね。

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参照:CarNewsChina

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