| これからの自動車のトレンドは「中国発」となるのかもしれない |
一部の中国自動車メーカーは非常に高いオリジナリティを誇っている
さて、現在ぼくがもっとも注目している中国の自動車ブランドといえばZeekrとLynk&Co。
両者ともボルボやロータスの親会社である吉利汽車が有するブランドであり、そのためか両者ともデザインテイストがよく似ていて、雰囲気的には「Lynk&Coをもっと未来的でシャープなクルマにしたのがZeekr」といった感じです。※そしてZeekrのほうがモデルラインナップが多岐にわたり、デザイン的バリエーションも多い
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Zkeekrは最新モデル「X」を発売予定
そしてこのZeekr(ジークル / ジーカー)は最新モデルとして電動クロスオーバー「X」の発売を予定していますが、4月12日の正式デビューに先立ってティーザー画像を(先日から)いくつか公開しており、今回はエクステリアに加えてインテリア画像を公開しています。
画像を見る限りではミニマルかつ高級感のあるデザインを持っており、ステアリングホイールは「2本スポーク」、そしてメーターは当然のごとくタブレット型のフルデジタル。
ステアリングホイールの右側にはワイドスクリーン型インフォテインメントシステムがあり、ここで特筆すべきはスクリーンがスライド式ということで、ダッシュボード上のレールに沿ってセンターから助手席側へと移動させることができるもよう。
これはけっこう画期的なソリューションでもあり、ドライバーが操作できないときなど、助手席の人にそれを(かわりに)頼むこともできそうですね。
なお、中国ではこういった「アクション」が重視されるのか、先日はもっとも中国で未来的だと評されるEV「HiPhi Z」に装備されるモニター(インフォテイメントスクリーン)が回転するだけではなく上下左右に首を振るとして話題になったばかりです。
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ちなみにですが、現在の自動車業界では「ステア・バイ・ワイヤ」の普及が進みつつあり、この技術を活用すれば(新しいほうのトータル・リコールに出てきたクルマのように)ステアリングホイールを左右シート間でやりとりし、どちらの座席からでも運転できるようになるのかもしれません(ペダルをどうするかという課題は残るが)。
そして画像を見る限りだと、Zeekr Xのインテリアはシンプルでありながらも、ひとつひとつのパーツのデザインや仕上げには非常にこだわっていることがわかり、これらによって上質な空間を演出することになりそうです(中国市場で好まれるローズゴールドが用いられている)。
Zeekr Xはこんなクルマ
そこでZeekr Xを(わかっている範囲で)おさらいしてみると、これは吉利汽車の持つSEAプラットフォームを採用するSUVで、全長4,450ミリ、ホイールベースは2,750ミリというサイズを持ち、これはメルセデス・ベンツGLBに近い数字。
一方、電動パワートレーンの恩恵によって0−100km/h加速は4秒未満という俊足ぶりを誇るなど高いパフォーマンスを誇ることも明らかになっており、これはさすが「ボルボとロータスとを傘下に収める」企業だけのことはある、といったところでもありますね。
なお、ZeekrはLynk&Co同様にワールドワイドでの展開を行うことを視野に入れていて、よってまずは欧州、そしてその後は他地域での販売を開始すると言われていますが、日本での展開はちょっと不明。
ただしビジネス的に正しい判断を下すならば、EVの市場規模が小さい日本へと投資する意味はなく、欧州市場へと資本を集中させたほうがいいのかもしれません。
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