中国のNextEVがエレクトリック・ハイパーカー(メガカー)「NIO EP9」を発表。
1360馬力を超える「メガ・カー」で、ケーニグセグOne:1と比肩しうる数値ですね。
これはニュルブルクリンクでのテストが目撃されていたものですが、昨日ロンドンでついに発表。
4つのモーター、それぞれの4つのギアボックスを装備している、とのこと。
現在NextEVはサンジョゼ、上海、ミュンヘン、ロンドンなどの拠点を構え、テンセント、レノボなど中国の巨大IT企業のバックアップを受けており、かなり資金豊富な状態ですが、様々な中国企業がハイパーEVを計画する中で「一番乗り」で登場したことになります。
0-200キロ加速は7.1秒(0-100キロ加速は未公表)、最高時速は313キロ。
一回の充電にかかる時間は45分で、これによって427キロの走行が可能だそうです。
2016年10月12日には7:05,12というタイムでニュルブルクリンクを周回しており(歴代4位、日産R35GT-Rニスモよりも速い)、11月4日にはポール・リカールでのEV最速記録を打ち立てるなど相当なパフォーマンスを秘めている模様。
シャシーはカーボンモノコックでボディパネルもカーボンコンポジット。
FIAの定めるLMP1規格に沿って作られており、サスペンションは調整式かつアクティブサス。ブレーキはカーボンセラミックディスクとなっています。
エアロダイナミクスについてはフロアディフューザー、アクティブエアロを装着し、最大でF1マシンの2倍のダウンフォースを発生する、とのこと。
なお価格は現在未公開ですが、当然ながら相当な高額となりそうですね。
先日NIO EP9エレクトリック・スーパーカー(0-100キロ加2.6秒、1341馬力。もはやハイパーカー)を発表したNexTVですが、幾つかのSUVの発表も考えている様子。
ボディサイズも大小あり、テスラ・モデルX、アウディやBMWのSUVに対抗したいようですが、価格は「トヨタなみ」と表現しています。
なお第一号車は「ES8」という名称に決まっており、発表は2017年の上海モーターショー、発売は2018年もしくは2019年としています。
続く「ES6」はBMW X6、ボルボXC60あたりのサイズで、さらには「ES9」も控えている、とのこと。
なお振興メーカーが地味な量販EVを発表したところで誰も注目するはずもなく、まずは驚異的な加速、そしてEVとしてニュル最速の記録をEP9で打ち立てて名前を売ったのち、量販EVで「実利」を得るのでしょうね。
車の場合はネットやTV、雑誌で宣伝するよりも「記録」を打ち出した方がわかりやすく、かつ勝手にメディアが情報を拡散してくれるので、NevTVの手法は理にかなっているのでは、と考えています。