え？前後ブレーキキャリパーのカラーが違う？ヒュンダイが奇妙な仕様が盛りだくさんの新型ジェネシスG80を発表する

｜　実車でもブレーキキャリパーのカラーが前後で異なるのか、公式イメージがCGのため”加工し忘れ”なのかはわからない　｜

そのほか、スポーツグレードなのにメッキパーツが盛りだくさんなど「不思議」なクルマであることは間違いない

さて、ヒュンダイのプレミアムブランド、ジェネシスより発売されているG80。

2020年3月に現行モデルへとフルモデルチェンジを行っており、さらにはつい数ヶ月前にはフルエレクトリックモデルの「エレクトリファイドG80」を発表したばかりですが、今回はスポーティな「G80スポーツ」を追加しています。

欧州と米国ではBMW 5シリーズの競合

このG80そのものはBMW 5シリーズのライバルという位置づけとなりますが、今回のG80”スポーツ”ではさらにその魅力を磨き上げており、フロントバンパーのデザインが変更されて大きな開口部が与えられ、リアバンパーには縦型（フェイクらしい）エアベントも与えられています。

なお、ボディカラーはG80スポーツ専用の「キャベンディッシュ・レッド」。

ジェネシスは独自の方法で「高級さ」を演出？

一般的に、欧州の自動車メーカーだと、スポーティーなモデルになるとクローム部分が減り、ダーク仕上げやブラック仕上げのパーツに置き換えられる事が多く、BMW「M」、ポルシェ「GTS」、メルセデス・ベンツ「AMG」ほか、フォルクスワーゲンでも同様の傾向が見られます。

ただ、ジェネシスG80の場合は「スポーツ」グレードであってもメッキもしくはクロームパーツが残されており、フロントグリルやインテークのインナーも「メッキ」。

これは極めて異例な手法とも言え、ジェネシスはスポーツモデルといえども高級イメージを損ないたくないのかもしれません。

しかしながら、ホイールについてはベースモデルに比較するとダークな仕上げが施されているようで、興味深いことにフロントのブレーキキャリパーはレッド、リアのブレーキキャリパーはブラック。

今回公開されたオフィシャルイメージはCGなので、もしかすると職人がリアのブレーキキャリパーをレッドに加工し忘れたのかもしれませんし（デザインに注力するヒュンダイだけに、この線はないかもしれない）、そうではなく実際にリアのブレーキキャリパーがブラックなのかもしれません。

ちなみにフロントは対抗ピストン、リアはフローティングキャリパーに見えますが、フォルクスワーゲン・ゴルフGTI / ゴルフRのように「フローティングキャリパーであってもペイントする」例があり、「リアのブレーキがフローティングキャリパーだからレッドにできない」ということはなさそうですね。

インテリアはいっそう華やかに

ジェネシスG80スポーツのインテリアは「レッド」を多用することでスポーツイメージを押し上げているようですが、3本スポークのステアリング・ホイールにはレッド・ステッチが施され、ダッシュボードの下半分とドアインナーパネルに使用されているセビリア・レッドのレザー・シートを引き立てることに。

加えてアルミニウムやカーボンを使用することでスポーティさを演出しているようですが、こちらもエクステリア同様、スポーティーというよりはむしろ華やかになったように感じます。

ジェネシスG80スポーツに搭載されるエンジンは3.5リッターV6ツインターボ（375馬力）、駆動方式は4WD。

なお、G80スポーツには、他グレードには装備されない後輪操舵を備え、これによって操作性を向上させていると報じられています。

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