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ジェネシスが最上級EV「GV90」を世界初公開。「世界初のBピラーレス観音開きドア」、韓国文化に影響を受けた「オンドル」床暖房を備え独自の世界観を表現

ジェネシスのフラッグシップSUV、GV90のエクステリア(フロント)
Genesis

| ジェネシスは「あらゆる方面」において侵攻を開始 |

このままでは本当に「自動車業界を制覇」してしまうかもしれない

韓国のプレミアムブランド「ジェネシス(Genesis)」は2026年8月、サンフランシスコのパレス・オブ・ファン・アーツにて、同ブランド初となるフルサイズ電気SUV「GV90」および「GV90 Neolun(ネオルン)」を世界初公開。

2024年に発表され話題を呼んだ「NEOLUNコンセプト」を市販化させたこのモデルは、ジェネシスが掲げる韓国伝統の「おもてなし(Son-nim)」精神と最先端テクノロジーを結実させた最上級フラッグシップEVです。

世界初のルーフエアバッグやBピラーレス構造、極上の移動空間を提供するインテリアなど、新時代のラグジュアリーSUVとして大きな進化を遂げたGV90の全貌を見てみましょう。

ジェネシスのフラッグシップSUV、GV90のエクステリア(サイド、ドアオープン)
Genesis

この記事の要約

  • ジェネシス初のフルサイズ・フラッグシップ電動SUV「GV90」が正式発表
  • Bピラーを廃した世界初の独立開閉式「Bピラーレスコーチドア(Neolun Arch Gate)」を採用
  • 123.5kWhの大容量バッテリーを搭載し、航続距離は約310マイル(約500km)を達成
  • 657馬力を誇るデュアルモーターとDual E-LSD、4輪操舵、エアサスで至高の走りを実現
  • ポップアップ式24.6インチOLEDディスプレイや180度回転シートなど革新的なVIP空間を提供

伝統のおもてなしを体現する「Bピラーレスコーチドア」

GV90 Neolunに搭載された最大のハイライトが「世界初」となる独立開閉式の隠しBピラー構造「ネオルン・アーチゲート(Neolun Arch Gate)」。

センターピラー(Bピラー)を取り払った観音開きのコーチドア構造によって、ドアを開けるとこれまでにない開放的な乗降スペースが現れることとなりますが、リアドアには新開発のデュアルモーションヒンジが採用されているため、一度ドアが外側にスライドしてから滑らかに回転開閉するという構造を持っていて、フロントドアを開けなくてもリアドア単体での独立開閉が可能となっています。

Bピラーをなくしながらも、ボディ側には高張力鋼管や従来比1.5倍の厚みを持つフレームで構成された「隠しロールケージ」を内蔵。強固な2重の鋼鉄ビームをドア内に仕込むことで従来のBピラーと同等以上の衝撃吸収性と高いボディ剛性を確保している、とアナウンスされています(Bピラーレス観音開きはコンセプトモデルでは多数存在するものの、強度の面において量産車では実現が難しい)。

世界初の「ルーフエアバッグ」と徹底した安全性

安全性においても最先端の技術が投入されており、GV90には合計12基のエアバッグが備わっていますが、その中には世界初となる「ルーフエアバッグ」の存在も(横転事故の際に瞬時に展開してパノラマグラス全面を覆い、乗員の車外放出や天井への衝突による負傷を防ぐという構造)。

さらに、バッテリーシステムには熱暴走を防ぐ「TRP(Thermal Runaway Protection)」技術や、クラウドベースのBMS(バッテリーマネジメントシステム)によるリアルタイム予兆診断機能を搭載し、万全の安全対策が講じられていることについても言及されています。

ジェネシスのフラッグシップSUV、GV90のインテリア(後席)
Genesis

180度回転シートと「オンドル」着想の床暖房が生む至高のVIP空間

フラッグシップ専用の「eMP」EVプラットフォームをベースに開発されたGV90は、3,246mmという圧倒的なホイールベースを活かし、フラットで広大な室内空間を実現しています。

停車中には「ボタン一つでフロントシートが180度回転し、後席と対面で会話ができるラウンジのような空間」を創出し、さらに4人乗り仕様の「Executive Suite」では韓国の伝統的な床暖房「オンドル」からインスピレーションを得た、本木目仕上げの輻射熱ヒーター付フロアが設置され、極上の温もりとくつろぎを提供する、とのこと。

ジェネシスのフラッグシップSUV、GV90のインテリア
Genesis

なお、ジェネシスは近年「日本や欧米の高級車コンプレックスから脱却し」独自の価値観を追求する傾向にありますが、この「オンドル」しかし、モータースポーツブランドの「マグマ」もまたしかり(マグマは韓国の活火山をイメージし、それを視覚化するかのようにオレンジをイメージカラーとして用いている)。

ジェネシスGV60 マグマ(オレンジ)のリア
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さらにはフェラーリやランボルギーニといったスーパーカーの領域に踏み込む「マグマGT3」、中東の超富裕層向けとして少量のみが販売される「スコルピオ」、コンセプトカー段階ではあるものの、ほかのプレミアムブランドが恐れをなして進出できない「超高級クーペ / カブリオレ / シューティングブレーク」の投入も示唆しており、ラグジュアリーのみならず「スーパースポーツ」「オフローダー」といった方面でも存在感を増しつつあるのが現在地。

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主要スペック・仕様一覧

項目内容・仕様(GV90 / GV90 Neolun)
全長×全幅×全高5,285mm × 2,030mm × 1,816mm / 1,826mm
ホイールベース3,246mm
駆動方式4輪駆動(Dual E-LSD搭載AWD)
システム最高出力657 hp(約666 PS)(フロント: 322hp / リア: 335hp)
システム最大トルク800 Nm
バッテリー容量123.5 kWh(高密度高出力セル)
航続距離約500km / 社内テスト値
急速充電性能350kW急速充電対応(10%→80%充電まで約22分)
足回りマルチチェンバー・エアサスペンション / 後輪操舵(最大5度)
オーディオバング&オルフセン 3Dサウンドシステム(25スピーカー、Dolby Atmos対応)
ジェネシスのフラッグシップSUV、GV90のインテリア
Genesis

驚異の先進テクノロジー

  • スタートボタンのない「New Power Control System」:ドアハンドルを引くと電源が入り、ブレーキペダルを踏むだけで走行準備が完了。
  • 24.6インチ ポップアップOLEDディスプレイ:停車時に画面が90mm上昇し、大画面でエンターテインメントを楽しめる可変式シネマティックディスプレイ。
  • 高級時計の輝き「クリスタル・スフィア」:走行準備が整うと球体が回転し、統合コントローラーが現れるシームレスな演出。
ジェネシスのフラッグシップSUV、GV90のインテリア(ダッシュボード)
Genesis

ライバル車との比較と市場での位置付け

GV90が狙うのはメルセデス・マイバッハ「EQS SUV」やレンジローバー「EV」、ロールス・ロイス「スペクター」などがひしめく超高級電動SUV市場です。

圧倒的なボディサイズ(全長5.2m超)と独自のBピラーレス構造、そして657馬力を生むハイパワーでありながら、伝統的な白磁(月壺)を思わせる控えめで洗練されたデザインを採用することで欧州のハイエンドEV勢に対抗する強い個性を確立しており、これまでにない独自性によってレッドオーシャンへとチャレンジすることとなりそうですね。

ジェネシスのフラッグシップSUV、GV90のエクステリア(サイド)
Genesis

韓国伝統工芸「月壺(Moon Jar)」とマリリン・モンローに見るジェネシスの美的哲学

GV90のエクステリアデザインは韓国の伝統的な陶磁器である「月壺(Moon Jar)」から強い影響を受けていて、これは無駄なラインや装飾を極限まで削ぎ落とし、余白の美と優美な曲線、そして緻密なクラフトマンシップによって誇り高き存在感を表現するものです。

また、ジェネシスは今回の発表にあたり、既存の枠組みを打ち破り文化的なアイコンとなったマリリン・モンローの挑戦精神とブランドの歩みを重ね合わせていて、創立からわずか10年足らずで100万台の販売を達成し、グローバルラグジュアリーブランドとして急成長を遂げたその軌跡、そして移動手段を超えた新しいラグジュアリーの価値をGV90を通じて世界に示そうとする姿勢を「マリリン・モンローと重ね合わせている」というわけですね。

ジェネシス Xのグランクーペ コンバーチブル コンセプトのフロント
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結論

ジェネシスGV90は、既存の大型電動SUVの枠にとどまらず、電動化時代における「真のラグジュアリーとは何か」を定義し直す力作です。

伝統的なおもてなしの心を取り入れたBピラーレス構造やオンドル風ヒーター、そして657馬力を誇る圧倒的な走行性能と最新のAI・インフォテインメント機能の融合は、フラッグシップEVの新たな金字塔となる可能性を秘めており、その独自の世界観によって新しい市場を創出する可能性すら予感させる存在です。

超高級EV市場に一石を投じるGV90が今後のモビリティシーンにどのような変革をもたらすのか、今から大きな期待が集まろうというものですね。

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参照:Genesis

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