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ヒョンデ・アイオニック5 Nがニュルに挑みシビック・タイプRやブガッティEB110、パガーニ・ゾンダC12Sと同等のタイムを記録。「EVにしかできないこと」で道を切り開く【動画】

ヒョンデ・アイオニック5 Nがニュルに挑みシビック・タイプRやブガッティEB110、パガーニ・ゾンダC12Sと同等のタイムを記録。「EVにしかできないこと」で道を切り開く【動画】

Image:sport auto(Youtube)

| おそらく今後、EVは独自の進化を遂げてガソリン車では到達できない領域へとたどり着くだろう |

そしてやはり、クルマの進歩は「誰よりも速く走りたい」という欲求によって成し遂げられる

さて、ヒョンデはメルセデス・ベンツ「AMG」やBMW「M」のようなハイパフォーマンスブランドとして「N」を展開していますが、この「N」とはニュルブルクリンク、そしてヒョンデの本社所在地を表しています。

そして今回、そのヒョンデ「アイオニック5 N(IONIC5 N)」がニュルブルクリンクへと挑戦し、なんと20.8kmのレイアウトにて7分45秒59というタイムを記録しています。

7分45秒59はどれくらい速いのか

そこでこの「7分45秒59」というタイムを見てみると、現在ニュルブルクリンクで市販車トップであるメルセデスAMG Oneの6分35秒183、EV最速のリマック・ネヴェーラ(7分05秒298)とは比べるべくもありませんが、シビック・タイプR(FL5)の7分45秒39、ブガッティEB110SSの7分44秒、パガーニ・ゾンダC12Sの7分44秒と同レベル(しかもブガッティEB110SS、ゾンダC12Sは距離が短い20.6km)。

つまりこのヒョンデ・アイオニック5 Nは「とんでもなく速いクルマ」ということになり、さらに驚くべきはもともとのアイオニック5ががスポーツカーとして設計されたわけではなく「クロスオーバー」に近いボディ形状を持つことです。

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なお、今回タイムアタックを行ったのはドイツのカーメディアであるSport Auto、ドライバーはニュルブルクリンクのスペシャリストとして知られるクリスチャン・ゲバルト氏。

よってヒョンデが公式にチャレンジしたわけではないものの、ヒョンデは(日本国内含め)様々な場面でこのアイオニック5 Nの露出を強めており、ヒョンデのサポートによって記録されたタイムだと考えてよいかと思います。

ヒョンデ・アイオニック5 Nはこんなクルマ

そこでこのアイオニック5 Nをおさらいしてみると、前後に合計2つのエレクトリックモーターを搭載して600馬力と740Nmを発生し、10秒間だけ最高出力641馬力/770Nmにまでパワーアップするという「Nグリン・ブースト」なる機能を備えたスーパーEV。

ただし特筆すべきはそのパワーではなくブレーキにあり、回生ブレーキと機械式(摩擦式)ブレーキとを組み合わせることで最大で0.6Gのストッピングパワーを発揮させることが可能です。

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加えて、アイオニック5 Nではブレーキを踏んでカーブを曲がるとき「(ソフトウエアによって)自動的に」荷重移動を行い、これに4輪トルクベクタリングを組み合わせることで「まるで地面に張り付いたかのように」とんでもない速度でコーナーを駆け抜けることができ、文字通り「ガソリン車にはできないこと」を実現しているわけですね。

なお、今回の記録挑戦に際しては「完全にノーマル」で行われ、よって装着されるタイヤはピレリPゼロ・コルサだと紹介されており、もしミシュラン パイロット スポーツを装着していたならば、もっと速いタイムを記録できていたのかもしれません。

なお、ヒョンデは東京オートサロンにて「ヒョンデNPX1コンセプト」を発表しており、これはアイオニック5 Nをいっそう過激にチューンしたクルマ。

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カーボンファイバー製のスプリッター、スポイラー、ウイングなどを備え、足回りの強化や(スポーツバケットシートの装着などで)インテリアの軽量化を行ったハイパフォーマンスカーで、今後これらのパーツを「Nパフォーマンスパーツ」として市販することについても言及しています。

ヒョンデ アイオニック5 Nがニュルブルクリンクにアタックする動画はこちら

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参照:sport auto(Youtube)

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