| 出力は5007馬力、価格は2億2000万円 |
昨年のドバイ・モーターショーにて最新プロトタイプが披露されたハイパーカー、「DEVEL16(デヴェル・シックスティーン)」。
もとは2006年に計画されたものですが、昨年あたりから急にプロジェクトが進捗し、5000馬力を発生するV16エンジンを搭載した実走行可能な車両が数台完成しています。
今回インスタグラムにて公開された動画ではそのとんでもないサウンドと加速が披露されていますが、なんとこれでも「出力は20%に抑えた状態」。
ただし20%といっても1000馬力(もとが5000馬力)なので、この速さは「当然」と言えそう。
グレードは三種類
なおデヴェル16にはいくつかのバージョンがあり、「エントリーモデル」のV8エンジン搭載バージョンは1500馬力で価格1億8000万円ほど。
その上のV16モデルは3000馬力で2億円、最上位モデルは同じV16ですが出力は5000馬力、価格は2億2000万円に。
この価格だけを見ると1億8000万円の1500馬力版よりも2億2000万円の5000馬力版のほうが「お得」に見えてくるのが不思議ですね。
デヴェルはドバイ拠点のスタータップ企業ですが、他にも「究極SUV」も公開しており、インスタグラムでは様々な画像を見ることができます。
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中東の新興自動車メーカーが2013年にドバイ・モーターショーで公開した「Devel Sixteen」。
5000馬力を発生すると主張していましたが、今回エンジンをダイナモで計測したところ4515馬力を発生していることが判明。
実際には500馬力不足ですが、ここまでくるともう4500でも5000でもいいような気がしますね。
なおエンジンはSteve Morris Engines製で12.3リッターをターボチャージャーで加給。
車体自体はランボルギーニ・ヴェネーノに似ており、中二病全開のデザイン(マフラーエンド?はジェット戦闘機のよう)ですが、4515馬力も出ているとトランスミッションふくむドライブトレーン、そしてタイヤへの負担がトンデモなく大きそうです。
車自体のパフォーマンスは不明ですが、トラクションさえかかれば0-100キロ加速が2秒を切るんじゃないだろうかとも思えますね。
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これは神話にちなんだ「Boreas」というネーミングを持ち、エンジンはミドシップマウント、エレクトリックモーターのみでの走行可能距離は100キロ、というスペック。
スペインの会社が「Boreas Project」を立ち上げ、DSD Design & Motorsportsとの協業によって開発を進めている、とのこと。
スペックの詳細は不明ですが、12台のみの限定生産となる、としています。
なおこういった新興メーカーのハイパーカーはかなり多く、シンガポールのデンドロビウム、中国のNIO/ファラデー・フューチャー/テックルールズ、アメリカのSCG003、スペインのICONA、イタリアのMozazanti、アメリカのPSCモータース/Lyons Motor Cars、その他もろもろ。
中にはイラストだけで終わったもの、モックまで作ったもの、プロトタイプまで作ったもの、複数台作って販売までできたもの等様々ですが、そのほとんどは「一般に販売できていない」ものばかりで、スーパーカー/ハイパーカービジネスの難しさがわかりますね。
そう考えるとグンペルト(現アポロ)、Wモータース(ライカン・ハイパースポーツ/フェニア・スーパースポーツ)はまだ実現できて良かった部類であり、いかにケーニグセグやパガーニの成功が「神話に近い」ものかも理解できます。
今回のBoreasについてはまだモックにとどまるように見えますが、供給先などが明らかになっていない以上、実現性はさほど高くないように思えます。
こういったプロジェクトは多く、そして知らぬうちに消えていったものも多く、中には「出資を募ってお金をだまし取る」詐欺もありそうですね。
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VIA:GTSPIRIT