![【動画】リマック・ネヴェーラが「最終の」破壊テストをクリア!1台2億円のクルマを10台破壊しなければならないクラッシュテストはこうやって行う](https://intensive911.com/wp-content/uploads/2022/02/Rimac-Nevera.jpg)
| 欧州だと5つのテスト、アメリカだと22の項目でクラッシュテストをパスせねばならない |
さすがに意図的にクルマを破壊するのは心が痛むが、心を鬼にしてやるしかない
さて、リマックは2021年6月に1914馬力のハイパーカー「ネヴェーラ」を発表していますが、現時点で存在するのは「プロトタイプ」のみで、実際に顧客にはデリバリーされていない状態です。
そして現在はその「顧客スペック」を製造し発売するためのテストを繰り返しているということになりますが、その中に含まれるのが「クラッシュテスト」。
このクラッシュテストでは「どのように壊れるか」を見るために車両を破壊することになりますが、これにかかるコストがリマックのような少量生産者メーカーには「かなりの痛手」として響いてくるようですね。
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クラッシュテストはこうやって準備される
そこでこのクラッシュテスト(衝突安全テスト)について、その目的としては大きく分けて2つあり、「事故の際にも乗員の生存空間を確保する」こと、そして「キャビン前後、つまり車体前部や後部については衝突時に変形しつつ衝撃を吸収し、乗員に伝わる衝撃を最小限にする」こと。
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そしてそのためには「全面衝突試験」「フルラップ全面衝突試験」「オフセット全面衝突試験」「側面衝突試験」「オーバーラップ衝突試験」「歩行者衝突試験」「低速衝突試験」「横転ポールテスト」など様々なテストがあり、今回Carwowでは「横転ポールテスト」の様子を動画にて公開しています。※国によってテストに求める内容や基準は異なる
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こちらがコントロール室。
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ここから遠隔操作を行い、対象(クルマ)をスライドさせてドカンと壁や柱にぶつけることになります。
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そしてここはクラッシュダミーの「控室」。
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クラッシュダミー一家を見ていると、申し訳ない気持ちになってくるな・・・。
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クラッシュダミーの要所にはこういった感じで塗料を塗っておきます。
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こうすることで、内装やエアバッグなど、「何が、体のどこに当たったか」がわかるわけですね。
クラッシュテストはこうやって実施される
そして準備が整えばいよいよクラッシュテスト実施。
車体が載ったトレーを時速32キロにてスライドさせ、電柱のようなポールに激突させます。
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その様子は数箇所に設置されたハイスピードカメラにて記録することに。
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そしてドカン!
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こんな感じで車体がポールにめり込み、相当な衝撃が加わります。
なお、クラッシュテストに使用された車体は合計10台で、生き残った部分を組み合わせて再利用することも可能ではありますが、販売価格が1台2億円を超えるクルマであり、当然ながら(いかに時価総額が巨大な)リマックにとってもそうとうな負担であるのは間違いなさそう。
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動画によれば、欧州の規制では5つの各種衝突試験で合格点を取らないと認定されない(発売できない)そうですが、もちろんテストをパスできずに「再試験」となればさらにコストがかかることに。※アメリカの規制はさらに厳しく22種類のテストが要求される
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そして今回の「最後の」テストを無事にクリアしたことでリマック・ネヴェーラは安全性についてお墨付きをもらえることになり、これで発売に向けて一歩前進したわけですね。
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なお、リマックでは、構造や安全性のデータをさらに収集するため、本来であれば(法律上)必要ないテストも追加しているといいますが、それも「通常のクルマでは考えられないような」速度で走るクルマをつくるメーカーとしての責任なのかもしれません。
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クラッシュダミーを載せ、クルマを意図的に破壊するのは(仕事であっても)心が痛みそうではあるものの、そこはユーザーの安全のため、心を鬼にして「カタパルト発射ボタン」を押すことになりそうですね。
リマック・ネヴェーラのクラッシュテストを行う動画はこちら
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参照:carwow