| ケーニグセグのハイパーカーはディティールではなくプロポーションによって定義される |
その外観はケーニグセグ CC850に近く、しかし「やや小さい」
さて、車両デザイナーであるマウリッツオ・カバレイロ氏が「ケーニグセグ・ルメラ(Lumera)」なるレンダリングを公開。
もちろんこれはケーニグセグ公式ではなく、同氏が個人的に考えたプロジェクトではあるものの、いかにもケーニグセグらしいスタイリングを持つ秀作に仕上がっています。
なお、このモデル名「ルメラ(Lumera)」の由来は知覚される光のパワーを定量化する光束の測定単位である「ルーメン」に由来している、とのこと。
ケーニグセグ・ルメラはこんなハイパーカー
このケーニグセグ・ルメラは「スポーツカーとしてのプロポーション」「基本的な空力形状」「機能を通じてパフォーマンスを表現すること」に重点を置いてデザインがなされていますが、ケーニグセグらしい超ショートオーバーハング、コンパクトなキャビン、ヘルメットルーフといった特徴を踏襲しているようですね。
加えて「強力でありながらエネルギーの使用効率が高いこと」、「過剰なエネルギーを消費せずにパフォーマンスを最大化すること」を目的とした高度なエンジニアリングとテクノロジーを示唆する外観を意識したと説明されていますが、実際のパワートレーンについては不明です。
なお、「光」をテーマにしたのは”光は明瞭さと精度にも関連付けられており、精密エンジニアリング、設計の実行、ドライバーの体験への重点を象徴しているから”なのだそう。
マウリッツオ・カバレイロ氏はこのルメラをデザインするにあたりケーニグセグのデザインを徹底的に研究し、ケーニグセグをケーニグセグたらしめている要素は「コンパクトなコクピット」だと結論付けています。
これは前面投影面積、そしてマスを最小化するという、スポーツカーにとって重要なエレメントを実現すると同時に”ケーニグセグならでは”の極端なルックスを実現することに。
そして同氏いわく「そのシンプルさがケーニグセグの基本的なステートメントのひとつであり、しかしケーニグセグのデザイン言語に追いつくのは非常に困難で、その理由は”プロポーションと中心線が一ミリでも狂うとケーニグセグらしさを損なうから”。
よって、このケーニグセグ・ルメラについては、マウリッツオ・カバレイロ氏独自のアイデアを試したり、「新鮮さ」を追求するために派手な形やグラフィックを追求することが主な目的ではなかったといい、あくまでも「ケーニグセグらしさを持つニューモデル」を考えることが最重要課題であったようですね。
なお、マウリッツオ・カバレイロ氏はこのケーニグセグ・レメロにつき、「日常の使用」「サーキット走行」を両立できるように考慮しており、オプションの装着にて「よりハードな」バージョンへと変貌させることも考慮しており、様々な提案がなされています。
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参照:Behance