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BMW i3の細いタイヤ、スーパーカー並みの広いトレッドについて

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BMW i3のタイヤは非常に細いサイズです。
フロント幅155/リア幅175サイズですが、軽自動車と同じくらいですね。
しかしながら車幅は1775ミリあるので、トレッドは結構広い1571/1576ミリとなっています。

よく「そんな細いタイヤで大丈夫か」と言われますが、i3はけっこう安定しているわけですね。
なぜかというと、この広いトレッドのおかげ、とぼくは考えています。
トレッドとは「左右の車輪の中心間の距離」ということになり、一般にこれが長いほど安定する傾向に。
人間で言えば、「脚を左右に拡げて踏ん張る距離」とも言え、これがある程度大きいほど(車の重量が同じだと)満員電車などで上半身が揺れても踏ん張りが利く、とも置き換えることが出来ます。

では、BMW i3のトレッドはいったいどれくらいなのか?ということを見てみましょう。

まず、ポルシェ・ボクスターですが、F1526/R1536となっています。
つまり、i3の1571/1576よりも40ミリづつほど小さい(狭い)わけです。

なお、ホンダS660は1275/1295(タイヤは165/195。タイヤ幅は同じ位でもi3のほうが普通車規格なのでトレッドがずいぶん広い)。
マツダ・ロードスターは1490/1495。
これらと比べても、i3のトレッドは非常に広いものだと言えます。

おそらく現行の市販車でもっとも縦横費が正方形に近い、つまり長さに対して幅の大きなアルファロメオ4Cのトレッドは1640/1695ミリ。
これは「相当に」広い数値だと考えても良いでしょう。

ちなみにランボルギーニ・ウラカンでは1668/1620ミリとなっており、i3のトレッドは数値だけを見ると、スポーツカーよりもスーパーカーに近い数値ですね。

ただ、トレッドと同様に重要なのは「タイヤ」ですが、狭いトレッドに広いタイヤを装着するよりも、広いトレッドに狭いタイヤを装着するほうが場合によっては「メカニカルグリップ」が優れる場合があり、BMW i3のフロント:マクファーソンストラット/リア:マルチリンクの専用設計サスペンションは非常に優秀なので、結果的に高いメカニカルグリップを発揮しているようです。

タイヤが太くなるとそのぶん重量がかさみ運動性能が落ちるので、タイヤの太さというのは「そのパワーとスピード(と、それによって発生するG)」を受け止めるに十分なサイズであれば良く、タイヤの太さで安定性を出そうとしている車に比べると、ずっとBMW i3は(色々な意味での)基本がしっかりしているように思います。

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